パワーアンプを作ったので、やはりちょっと光り物が欲しくなったんやが、アナログICのレベルメータを試作しても今ひとつ納得できる動きではなかったので、マイコンで全部やっちゃいました(笑)。「2」なのはそのせいですな。で、これも部品詰め合わせを作って頒布してみようかと。
とりあえず、完成見本はこんな感じ
1980年代から90年代辺りのオーディオで見られた雰囲気のつもりやな(^_^;)。
ちょっとした拘りとして、このレベルメータはボリュームに入る前の信号を受け取ってるので、音量を絞ってもレベルメータだけはチャンと動作しますわ。
●仕様
回路としては、OPAmpでバッファした後に若干のサンプル&ホールド的なフィルタを入れ、マイコンのADCに食わせてるだけのシンプルなもの。
一つ注意点があって、この回路のGNDは実はオーディオ信号のGNDとはレベルが違う。パワーアンプから電源を貰っている関係で、オーディオ信号のGNDはこの回路では9.5Vぐらいの電位になる。
従って、例えばパソコンからファームを書き込む時に、同じパソコンのオーディオ出力をパワーアンプの入力に接続してしまうと、GND電位レベルの関係でどこかが壊れる。
なので、ファームを書き込む時は他の接続は全て外し、書き込み用の線と電源だけを接続するコト。
●部品表
いずれも秋月で確保できるハズ。まぁ、なくてもどこかの電子部品屋で手に入るよね。
Ref | Qnty | 仕様 | 秋月番号 |
C1,C3,C16,C17,C18 | 5 | 0.1uF 1608 | 116143 |
C2,C4 | 2 | 0.1uF 3225(注意1) | 114342 |
C5,C8,C9,C10,C11,C12,C13,C14,C15 | 9 | 1uF | 116994 |
C6 | 1 | 330uF 25V | 114450 |
C7 | 1 | 10uF | 113388 |
D1,D2,D3,D4,D5,D7,D8 | 7 | CUHS20S30 | 116304 |
D6 | 1 | 3mm電球色(注意2) | 111633 |
D9 | 1 | CRD 10mA(注意3) | 106283 |
J1 | 1 | L型ヘッダ | 101627 |
J2 | 1 | L型ヘッダ | 101627 |
J3 | 2 | L型ヘッダ | 101627 |
R1,R2,R3,R4 | 4 | 47k Ohm | 129458 |
R5 | 1 | 200 Ohm | 106201 |
R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12 | 7 | 10k Ohm | 115029 |
U1 | 1 | NJM2746M | 114002 |
U2 | 1 | LT1129IST-3.3 | 115387 |
U3 | 1 | AQM1248 | 110048 |
U4 | 1 | STM32C011F4P6 | 118189 |
垂直取付用ブロック | 2 | CB3-8-Z | 107466 |
- 注意1:ここはフィルム系がオススメ。積層セラミックとかはヲイラは使わん。積層セラミックの発するノイズがパワーアンプ方面へ逆流してほしくないし。
- 注意2:色はお好みで。ヲイラは電球色が好き。
- 注意3:バックライトの明るさをここで決めてるので、暗くしたければもう少し小さな値のに変更すること。
●組み立て方
まぁ、回路図と基板の通りに全部品を実装するだけやな(^_^;)。L型ヘッダは、パワーアンプとの接続に使う。電源に2pin、信号に左右各1pinって感じ。先にパワーアンプ基板の方にL型ヘッダをハンダしておいて、本基板を被せる感じでイケる。二つの基板間の結合は垂直取付用ブロックで行う。ネジはお好みで。
電源をパワーアンプ基板からもらっているので、結合を済ませないと電源すら入れられないコトにご注意を。
●動作
繰り返しになりますが、電源とファーム書き込みケーブルのみ接続してファームを書き込むまでは、オーディオケーブルを接続してはいけません。
ファームはSTLink等を経由して以下のelfファイルを書き込んでくださいまし。書き込みアダプタは別に案内しています。
ファームが書けたら、あとはもう何もするコトはないですね。