ZaksPowerAmp OPAmp版のページ

久しぶりに自分で設計し作ったアンプなんやけど、割と調子も良いし頒布できないかなと思ったので、まずは説明書きのページを用意するか…と。

念の為やけど、単なる部品の詰め合わせなので、全ては自己責任でね。

●仕様

回路としては、OPAmpにダイヤモンドエミッタフォロワの電流ブースタを接続しただけの簡単なもの。それに電源回路(というか、中点生成回路)を付加しただけやな。

出力は8Ωで2W程度。それでも家の中で鳴らすなら充分やね。

●部品表

いずれも秋月で確保できるハズ。まぁ、なくてもどこかの電子部品屋で手に入るよね。

RefQnty仕様秋月番号
C1, C2, C5, C6, C7, C14, C16, C18, C34, C36, C38110.1uF(注意1)109790
C3, C422200uF(注意2)108384
C11, C3121uF (注意3)109792
C12, C322100uF105046
C13, C332(open)(注意4)
C15, C17, C35, C37447uF104622
D113mm(注意5)111633
D2, D321S4116384
HT1, HT2, HT3, HT4, HT5, HT66放熱板105052
放熱シート10
102687
J11L-Line In(白)116497
J31R-Line In(赤)116498
J2, J42SP Out(注意6)101313
J51DCジャック(注意7)106568
Q1, Q522SA1359Y110042
Q2, Q622SC3422-Y109669
Q3, Q722SC3851A107721
Q4, Q822SA1488A107677
Q912SD880L108748
Q1012SB834L-Y108747
R17, R18, R37, R3840.2 Ohm 1W108799
R19, R39210 Ohm 1W108805
R4, R14, R343100 Ohm 1W108816
R15, R16, R35, R364270 Ohm 1W108823
R12, R3221k ohm 1W108829
R1, R2, R3, R13, R33510k Ohm 1W108839
R5, R621 Ohm 5W110701
RV1150k Ohm(注意8)112574
U11NJM2068DD(注意9)102358
U21NJM4558(注意10)111236
ネジ4M3-12
ネジ2M3-5
ワッシャ18M3
電源アダプタ119V 3A以上110665
  • 注意1:ここはフィルム系がオススメ。積層セラミックとかはヲイラは使わん。
  • 注意2:16V以上あれば問題ない。容量もこれ以上あれば大丈夫やと思う。
  • 注意3:最近は減ったと思うけど、もしソースがOCLでないならココの容量はもっと大きくした方がいい。実際、ウチのは3.3uFとか4.7uFになってる。ただ、秋月やとこの辺りのいいコンデンサがあんまりないのよね。一応、4532サイズのSMDもハンダできるようにしてあるので、PMLCAPの4.7uFとか10uFがオススメ。もしくは千石あたりでWIMAの3.3uFとかでも良い。色々交換しやすいように、ココのランドは広めに枠を取ってある。
  • 注意4:基本的には実装しない。ただ、色々弄っててもし発振とかしてしまった場合は、ココにフィルム系の47pF辺りを実装してやれば止まると思う。そういう時用の予備枠ね。
  • 注意5:色はお好みで。ヲイラは電球色が好き。
  • 注意6:基本的には基板に直接ハンダしても良いし、基板に載るなら5mmピッチのコネクタならなんでも良い。ウチのはネジ式の端子にしてある。
  • 注意7:秋月の電源アダプタならφ2.1mm。4A対応の奴。
  • 注意8:カーブはお好みで。ヲイラのはAカーブ。
  • 注意9:とりあえずならコレ。安くて良い。あとはお好みで。
  • 注意10:ま、低めの電源電圧でも使える普通のOPAmpならたぶん大抵のでOK。

ソケット類は明記してない。ヘッドホンアンプみたいに抜き差しして遊ぶなら、U1はソケットにしといた方がええかな。U2はお好みで。電源の安定度の違いとか気にしないなら、直接ハンダしてしまって構わないと思う。安いOPAmpやし。

ネジ類はホムセンで確保した方が早いしたぶん安い。

●組み立て方

と言っても大した話はない。部品表に従って基板に部品を実装していくだけ。基本は背の低い部品から順番やね。調整回路もないし。

お勧めの手順としては、先に電源周りを完成させてキチンと動作してるのを確認してからアンプ部の実装をした方が良いかな。放熱板の配置の関係で、Q9と放熱板の固定を先にやっておかないとネジ締めれなくなるし。

J8にGNDがあるので、ココとD2やD3の片方との間をテスタで計測し、±9.5Vが出てたら問題なし。

アンプ部のトランジスタの実装はこんな感じ。これは熱結合で、チャンとやっておかないと簡単にトランジスタが熱暴走を起こしてお亡くなりになる。

上から順に、ワッシャ、前段トランジスタ、放熱シート、ワッシャx3、後段トランジスタ、放熱シートと重ねて、M3-12のネジで一気に放熱器に固定してある。ネジに全部通してから放熱器にネジ止めするのがラク。

先にガチガチに締めると基板に載せる時に苦労するので、軽く締まった状態で基板に載せる。シルクに合わせて放熱器の向きを整えた後に放熱器のピンをハンダしたのち、トランジスタのハンダをしてからネジを本締めするのがオススメかな。

この放熱器は各終段トランジスタのタブと導通しても問題ないようにしてある代わりに、隣の放熱器と接触してはならないので、向きには注意すること。1mm強の隙間をチャンと開けてないとマズいコトになりまっせ。

●動作

特に注意はないかな。色々接続後、ボリューム絞っておいてから電源を入れ、ボリュームを上げて音を聞くって感じ。最初は組み間違いを警戒して、ジャンクのスピーカにしておいた方が良いかもね。

あえて電源スイッチはつけなかったので、ACアダプタのAC側でオフしてくださいな。ライン入力すると、フルボリュームならかなり大きな音がするハズ。スピーカが4Ωやとより大きな音がしますな。

温度的には、アンプ側の放熱器が70度前後で安定するハズ。電源側は35度ぐらい。ウチで放射温度計で確認した範囲やけど。なので、アンプ側の放熱器は触ると熱いよ。

その状態で丸一日鳴らし続けても壊れなかったぐらいの実績はある。

●その他

改造するのは、当然自己責任下においてではあるもののお好きにどうぞって感じなので、CR類を変更するなりトランジスタを変更するなり、色々やってみると良いと思う。

ただ、当然やけどアンプ側のトランジスタを交換して色々試すならフルモールド型にしないと壊れますな。

ケースに入れるなら、RCAジャック、DCジャック、スピーカ端子を実装せず、配線を直接ハンダするようにすれば良いと思う。でも、ボリュームはあまりソコから引き出さない方が良い。たぶんノイズが乗るからね。

オープンでいくなら、この基板のサイズは秋月のBサイズ基板と同じなので、スペーサ使って上下に保護板としてBサイズ基板で天井と床を装備すれば良いと思う。

とりあえず、こんな感じかな。