[Essay] 弄る対象の「解像度」

昨今の生成AI流行りを見てて思うことの一つ。

それは、弄ったり操作したりする相手の解像度が低いモンから生成AIに置き換えられていくのかな…というコト。そして、それは多分ヲイラが未だにハードウエア弄りから離れられない理由なのかもしれんな…とか思ったり。

解像度って単語を使ったけど、もしかすると適切ではないのかもしれない。ある「弄るコトができるナニカ」があって、そこに含まれる「弄ることのできる要素の数/規模」のコトを指してるつもり。もしかすると情報量の方が適切かもしれないかな。

たとえば、普通のスイッチが1個だけあるモンは、大抵はONかOFFかにしかできない。でも、2個あれば4通り、3個あれば8通りに「弄る」コトができる。これの延長線上で、例えばソフトウエアの弄れる幅とかハードウエアの弄れる幅ってのを概念的に考えた時、多分明らかにソフトウエアのソレはハードウエアよりも遥かに少ないと思うんよな。

順列組合わせの限界が早いと言っても良いだろうか。無論、今でもこれまでに思いつかなかったようなソフトウエアは出てきているし、そういう意味でまだ当分の間その限界に達するコトはないのかもしれないが、生成AIってそういう枠を食い散らしていってるという風に見えるんよ。

ところが、ハードウエアでソレをやろうとすると、最終的には物理シミュレーションの世界までぶっ飛ばない限り、生成AIが入り込める余地は少ないんだろうなって思える。そりゃ既存の回路図の組み合わせ程度で済む話なら「回路図だけは」どうにかなって行くのかもしれないが、そこにソフトウエアが介在したり、トレードオフを行ったりしようとすると、多分とたんにキャパオーバーになるんぢゃなかろうか。

ましてや、全く新規のデバイスとか新発想の回路図なんかになってくれば、もう生成AI程度では何もできないだろうね。だって、生成AIって既にあるモンの組み合わせの中でしか答えが出せないのだもの。基板の設計だって物理的な要素を色々検討する必要があるワケで、当分無理と言っても過言ではあるまい。生成AI以前から自動配線は存在するけど、やはりそのままでは厳しいみたいやしな。

それに、生成AIがその燃料にしている「ネット上の成果物」には、多分思ってるほどファームウエアとかのコードは含まれてないだろうしな。だって「そのハードウエアでしか動かんコード」をシェアする理由なんてほとんどないし。

オマケに、そういったハードウエアとソフトウエアの関連性を解きほぐす情報に至っては皆無ぢゃなかろうかね。

さて…

ヲイラの経歴は、学生時代まではハードウエアばかりだったんやけど、会社員になってから仕事でなんか作り始めたのは実はソフトウエアの方が先で、しかもかなり長い間ソフトウエアばかりやってた。仕事でハードウエアの開発を始めたのは、この15年程度しかないんや。

でも、そのソフトウエアばかりやってた頃でも、趣味では何らかのハードウエアに手を出してた。それは電子回路だけではなくて、機械としての単車とか色々含めて…やな。そういう下地をキープしてたからこそ、15年ほど前にいきなりハードウエア開発のオファーがあってもサクサク作業できたワケや。

ソフトウエアばかりやってた頃は、周囲にいる人もソフトウエアに専念する人が多かったんやけど、ヲイラが観測する範囲においてはソフトウエアそのものの先鋭化ばかりやってる人の方が多く、ハードウエアに絡めてのナニカみたいなモンをやってる人はまず見かけなかった。ヲイラみたいに趣味でハードウエアをどうにかしてるソフト屋さんってほとんど見かけなかったんよ。

そういう人たちが大半だったのであれば、そら昨今の生成AIで仕事が消えていくコトに対して頭を抱える人が増えるのもまぁワカランでもないなぁって思える。まぁ、そちらはそちらで「生成AIをうまく従えて自分の仕事を進められる人」ってのもいるので、全てが頭を抱えてるワケではないんやろうが、先の解像度のコトを考えると、もうそう遠くない未来に全てが塗り替わる可能性もないでもないなぁとは思えるワケよ。

ヲイラがハードウエアに固執してきた原因というか理由の一つは、この解像度の差にあるんとチャウんかなって思ってる。ハードウエアを弄る時の快感って、ソフトウエアを弄る時の快感よりも遥かにデカいと思ってる。物理現象の解像度はアナログであり、今の所無限と言っても良かろう。そのデカさの理由が、そういった解像度にあるんとチャウんかなって、最近は思うようになった。

多分、今のような生成AIではなく、もっとキチンとした思考を行うAIが登場すれば、このヲイラの好きなハードウエアの世界も食い散らかされて行くのだろうな…とは思う。だけどまぁ、多分それはヲイラの寿命が尽きるまでは出てこないんぢゃないかな…と思ってる。

世の中が生成AIにカマケればカマケるほど、キチンとした思考を行うAIの開発には光も当たらず、遅れていくだろうしな。

どうなるコトやら…

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
カテゴリー: 日常, 書き物 パーマリンク