これから初めて北海道を単車で回ろうと思っている方へ(ノウハウ/乗っていく単車編)

【注意書き】この記事に直接やってきた人は、先にトップを読んでくださいまし。

基本的にはどんな単車でも構わん。けど、重要なコトが三つあると思っている。

あくまでヲイラの主観やが…

  1. 必要な荷物が積めるか
  2. リザーブに入るまでに150キロから200キロぐらい走れるか
  3. ある程度強力な前照灯を装備しているか

一つ目はまぁ、当然っちゃ〜当然なんやが、自分の思うスタイルに必要な荷物が全部積めるか?ってコト。キャンプしたいならキャンプ道具、自炊したいなら自炊道具が必要や。それらを全部収納し積載できるか?ってコトやな。

時々、かなり無理して積んだ結果、案の定荷崩れを起こして事故になってるケースがある。タレたカバンがモノサスの後輪に巻き込まれたり、マフラーでコゲて穴が開いて中身を撒き散らしたりな。なので、適切な積載装置を考えたりする必要があろう。宿前提ならかなり荷物は減るやろけどね。

二つ目は聞いてる人も多いかもしれんが、北海道はガソリンスタンドの数がかなり少ない。その上、街と街の間隔が異様に開いている場所もあるし、トドメに日曜日が定休日になってるガソリンスタンドまである。そうそう、24時間営業してないガソリンスタンドの方が大半なので、夜はさらにシビアになる。

それでもトラックがバンバン走ってるような街道なら、ある程度進めば24時間営業のガソリンスタンドが存在する場合もあるけど、大抵北海道で楽しい道ってのはそういう道ではないわな。なので、常にガソリン残量に気を配る必要がある。けど、最低でもリザーブまでにそれぐらい走れる車両でないと、気が気でなくなるってコトになる。なので、場合によっては小さな携行缶とか持ってる人もいるね。

とはいえ、あまりにホイホイ給油するのもつらい。そういう意味で、フルタンクで300キロ以上走れる車両が望ましいと思う。その上で、ヲイラは大抵200キロを目安にして給油してる。そうすると、今のペースやと一日に1回か2回の給油って感じになる。

三つ目は意外に思うかもしれないが、北海道って実は日が暮れるのが早い。北のイメージが強いけど、実はかなり東でもある。従って、本州の感覚よりも早く日が暮れるのよな。

当然、できるだけ明るいうちに宿泊先に行きたいものではあるが、どうしても遅くなってしまうコトがある。そんな時、特に郊外においては街灯なんてモンはまず期待できない。おまけに人家もかなり少ない場所が多い。更に宿泊先がキャンプ場の場合、大抵ロクな灯はないので、街道からキャンプ場へのアプローチの道なんぞホンマに真っ暗だからね。

なので、行燈みたいな前照灯ではもう危なくて移動できないのよな。特に旧車に多い6Vの前照灯なんて何の役にも立たん。そのため、特に古い車両を使う場合は前照灯の整備は欠かせないと思う。ヲイラの場合、純正のものではかなり不安があるので、レンズをシビエのものに交換してある。

後は好みの問題なんやが…

いわゆるネイキッドであってもメーターバイザー等の「正面から来る風を切る装備」があると、かなり疲労に差が出る。身体が直接風を受け続けてると、やはり結構体力を持っていかれるんよな。

同様に、ハンドルバイザーがあると手の冷えを防げる。また、多少の雨でもあんまりグローブが濡れないので、小雨を突っ切る時にも重宝する。ただ、代わりに袖口からの空気の流入が減る場合があり、ジャケット内を冷やすのに少し問題になる場合もあるかな。

最近はナビとか一般的になってきて、それもスマホナビだったりするのでどこにどう固定するのかを良く考える必要がある。車体にボルト止めするワケにはいかないからね。そして、昔よりは減った気はするけど、今でも走行中にスマホ落としてぶっ壊すケースが後を絶たない。

経験上、クルマで良く使うような「クランプするだけ」のホルダは、単車のように振動が多い車両では役立たずであるように思える。なので、スマホ全体を包むカバーにロック機構がついていて、それを車体側のステーに固定するようなタイプがオススメやな。今ヲイラが使ってるのはQuad Lockやね。以前、ミニバッグ形式のホルダを使っていたコトがあるが、あれは直射日光で内部が温室状態になってしまい、スマホには厳しかった。

あとはまぁ、本人がどれだけ修行(笑)したいのか?ってコトなので、50ccのノーマルモンキーで行こうがリッターバイクで行こうが、それは本人の趣味ってモンやろ。