タップ治具製作のススメ

ちょっと作業が重なってて更新してませんでしたが、久しぶりにチョイとアップします…といっても、FB方面にアップしてある奴の焼き直しなんだけど(^_^;)。

●薄板にタップするのは結構大変

タップ切りは二足ロボ系では割とメジャーな作業だと思いますが、これを忍耐強く作業するのは結構大変です。薄板なので垂直をキープするのが難しく、少しでも斜めに入ったり、切ってる最中に角度が変わってしまうと、概ねネジ締めした時に簡単に捻じ切ってネジ穴がバカになります。

で、これを割と簡単な治具を製作するコトで、割とラクに作業できるようにするってのがココで製作したモノです。作ったのはもう約10年ほど前になりますが、未だに現役で使い続けてます。

●材料

全て、近所のホームセンターで買ってきたものばかりです。


ベースになる板は右のMDFの板で、この時は100mm x 200mmのものを購入。左の角材は組み立て家具用のもので、端面に鬼目ナットが埋め込まれてるもの。その右にある謎の金具は、実はトイレのタオル掛けとかを作る時に使うパイプ用支柱です。

黒い塊は電動ドライバ用のチャックで、軸が六角のもの。これはキーレスチャックなので、手で開け閉めできます。その下にあるのは、その六角の軸を延長するシャフトですね。

あとはネジ関係を適当にチョイス。

●組み上がりの図

特に組み上げ方は記しませんが、完成図を見ればわかりますよね(笑)。

組み立て家具用の角材を使った理由は、端面の直角が割とシッカリ出ているコトと、最初から鬼目ナットが打ち込んであるので、MDF板に穴を開けるだけでネジ止め可能だというトコ。また、同様に側面の並行も割とシッカリ出ているので、そのまま金具で固定してしまえば、概ね直角が出るワケです。まぁ、あまり厳密でなくて構わないんですが(^_^;)。

ベース板の下にはゴム足をつけてあります。これは作業中に移動して欲しくないのと、タップクズが抜けやすいようにするためですね。当然、タップが抜けるだけの穴もベース板に開けてあります。

●使い方

もう、見ての通りではあるんですがね(^_^;)。

  1. チャックにタップを咥えさせる。
  2. ベース板の上に加工したい材料(当然、下穴があいたもの)を置く。
  3. 機械油か何かを少し穴にタラす。
  4. タップの先端を下穴にあてがう。
  5. 特に押し込むようなコトはせず、単にシャフトを回す。
  6. チャックの自重で勝手にタップが食い込み、雌ネジが切れて行く。
  7. 適度に切ったら軸を逆に回し、タップを抜く。

ってな感じです。経験上、きちんと下穴があるなら2番タップを先端から1/3ぐらいまで食い込ませれば、充分なネジ穴が形成されていると思います。

軸が六角の延長軸なので、上端にツマミ型のラチェットをつけると更にラクにネジ切りできます。

タップクズが下に溜まって行きますので、できれば百均とかにある薄いステンかアルミのトレーを置いて、その中にこの治具を置くとクズが散らなくてヨイと思います。

タップ穴開けまくりで大変やーって方は、こんな治具を製作するコトをオススメしますヨ。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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