[Essay] スクリュードライバのお話

ちょっとなエントリ-を読んだので、自分の思うトコロを少し…

ホビーロボット作るにしても、単車やクルマを整備するにしても、なんらかの形でドライバが必要になるんだけど、さすがに一部のビンテージなモンを除けばマイナスドライバの出番はかなり限られてる…たぶん、なんかの調整用とかツマミの固定ぐらいかな。なので、マイナスに関してはあんまり思うトコロはない。

いわゆるプラスドライバの出番は非常に多く、下は00番ぐらいから上は単車だと3番ぐらいまで出番があったりする。で、先のエントリーにもあるとおり、この番手の違いは先端の尖り具合の違い(数字が小さい方が尖っている)なので、ドライバが大きすぎれば噛み合いがハマらず、逆に小さ過ぎればハマるものの先端がつっかえてしまい、大きなガタが出る。

噛み合いがハマらない方はまず回ってくれない(スベるだけ)からまだイイのだが、ガタが出る方は一応回せてしまうコトも多い。けど、これはドライバとネジの双方の寿命を縮める行為だったりするので、実は絶対にやっちゃイケナイんだよね。プラスドライバは、ネジにきちんと合ったものを使わないとダメ。でないと頭をナメるなどのトラブルになる。

で、合ってるドライバを使っても、回し方がダメだとやっぱりトラブルの元になる。プラスドライバにはカムアウトって問題があって、回そうとするとドライバが外れる方向にもチカラが掛かってしまう。従って、通常プラスドライバを使う場合は、押し7割、回し3割ぐらいのチカラ配分で使わないといけないんだな。特に、締めてあるネジを緩める時と、ネジを締める最後の瞬間は、これが非常に重要になる。でないと簡単にカムアウトし、最悪の場合はネジ頭をナメるコトになる。

この辺の問題もあってか、最近の単車やクルマでは実はプラスドライバの活躍の場所は結構限られてて、大半はボルト(六角頭)になっているみたい。

で、ホビーロボットの場合、使うネジ径もかなり細くてM2とかM3近辺がほとんどだろうから、さらに怖い。M2ぐらいになってくると、頭の形状によっては0番あたりのドライバが必要になってくるコトになる。こんな細いのを確実に締結し、また舐めずにバラせるのって、それだけで結構大変なんだよね。ちょっとチカラを抜くと簡単にカムアウトするし。

ただ、ここ最近は実はこれに関してもう少しラクな方法が存在する。いわゆるトルクス頭のネジを使うコトである。六角穴では細すぎて簡単に舐めてしまうが、トルクスだと舐める心配も激減する上に、ネジを回す時に押しが必要ない。なぜなら、構造上カムアウトするコトがないからだ。つまり、回すコトに集中できるワケである。

この事による整備性の向上は、結構計り知れないモンがあると思う。難点は工具もネジ自体もソコソコ高価だという点ぐらいであろうか。

ちなみに、ヲイラが使うこの手のドライバは、基本的にはPB製が多い。これは、使い込んでも先端形状があんまり変化しないので、長く使えるためだ。ただし、値段もハンパなく高価なので、普通の人には進められない。種類としては、プラス、トルクス、六角をある程度持つようにしている。特にトルクスに関しては、巷の安物を使うのはおすすめしない。ほんの少しチカラを掛けただけで、簡単に先端がネジれるような品物もあるからだ。

これらのドライバの購入先はアチコチだが、ヲイラは最近はアキバでは高架下の工具屋さんへ行くようになった。ポンバシなら、五階の一角にある工具屋さんかな。

とりあえず、思いつく限り書いてみた。そういうワケで、正しい工具で安全な作業を心がけましょう。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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