色々メディアでも持て囃されてる北海道なんやけど、敷居が高そうに思ってる人も多いんやないかと思う。そんな人向けに思うトコをつらつらと。そろそろ、こういうモンも書き残しておかなアカンのかなとか思い始めたので書いてみようかなと。
ただし、これは北海道に取り憑かれ30年以上も通ってるヲイラの情報なので、時に古くなってる場合もある。なので、そこは若い衆が適宜新しい情報を仕入れ、同様に自前で公開してやってもらえればなと思う。
●乗っていく単車
基本的にはどんな単車でも構わん。けど、重要なコトが二つある。
- 必要な荷物が積めるか
- リザーブに入るまでに150キロから200キロぐらい走れるか
一つ目はまぁ、当然っちゃ〜当然なんやが、自分の思うスタイルに必要な荷物が全部積めるか?ってコト。キャンプしたいならキャンプ道具、自炊したいなら自炊道具が必要や。それらを全部収納し積載できるか?ってコトやな。
時々、かなり無理して積んだ結果、案の定荷崩れを起こして事故になってるケースがある。タレたカバンがモノサスの後輪に巻き込まれたりな。なので、適切な積載装置を考えたりする必要があろう。宿前提ならかなり荷物は減るやろけどね。
二つ目は聞いてる人も多いかもしれんが、北海道はガソリンスタンドの数がかなり少ない。その上、街と街の間隔が異様に開いている場所もあるし、トドメに日曜日が定休日になってるガソリンスタンドまである。そうそう、24時間営業してないガソリンスタンドの方が大半なので、夜はさらにシビアになる。
それでもトラックがバンバン走ってるような街道なら、ある程度進めば24時間営業のガソリンスタンドが存在する場合もあるけど、大抵北海道で楽しい道ってのはそういう道ではないわな。なので、常にガソリン残量に気を配る必要がある。けど、最低でもリザーブまでにそれぐらい走れる車両でないと、気が気でなくなるってコトになる。なので、場合によっては小さな携行缶とか持ってる人もいるね。
あとはまぁ、本人がどれだけ修行(笑)したいのか?ってコトなので、50ccのノーマルモンキーで行こうがリッターバイクで行こうが、それは本人の趣味ってモンやろ。
●現地入り方法
青森まで近い人はともかく、大半の人は津軽海峡を渡るフェリーを使うコトは考えない方が良いと思う。なぜなら、そこまでで結構な体力を使ってしまうから。道内を走って疲れるなら本望でも、本州を走るのは気分的にも案外シンドい。高速を使えば高速代も掛かる。
なお、現在は津軽海峡を渡るフェリーは二つあって、青函フェリーと津軽海峡フェリーってのがある。値段的には前者の方が安めなんやが、海が荒れた場合に前者は単車を載せてくれない場合がある…というか、先日の帰りにまさにソレを喰らった。船が小さいらしいな。なので、ココを通るにしても選択は要注意やね。
大間経由の便がフェリーの時間としては最短やが、青森から大間まで走る時間は案外長い上に、便数が少なすぎるので、ネタぐらいにしかならん気がする。
なので、必ず一度ガソリン代や高速代を計算し、長距離フェリー代と比較してみるコトをオススメする。九州の人なら横須賀への東京九州フェリーもあるから、それプラス北海道便かな。今やと新日本海フェリー、商船三井フェリー、太平洋フェリーが直接北海道まで行ける奴。
時々、未だに大昔のフェリーのイメージのままの人がいるみたいやけど、例えば昔30時間掛かった新日本海フェリーの舞鶴=小樽便は、今や20時間しか掛からない。下手に自走で行くよりも速いからな。
ヲイラは関西にいた頃は青森自走(高速/下道)か新日本海フェリー(舞鶴=小樽)って感じやった。関東の今は同じく青森自走(高速/下道)、新日本海フェリー(新潟=小樽、新潟=苫小牧東)か商船三井フェリー(大洗=苫小牧西)ってトコやな。値段と乗り心地の関係で、長距離フェリーに乗るならヲイラは新日本海フェリーをオススメする。
なお、自分の単車に拘らないなら、飛行機でも新幹線でも使って、現地でレンタバイクってのもアリかな。ただ、先の積載に関しては注意が必要かもしれんけどね。
そうそう、時々大いなる勘違いをしてる人がいるが、「青函トンネル」は列車専用や。道路は通ってないからな。九州の関門トンネルみたいに複数のトンネルがあるワケでもないし。なので、単車で北海道入りする場合は必ずなんらかのフェリーを使うコトになるワケよ。
ヲイラ的には、ユーロトンネルみたいにカートレインを走らせろやとか思ったりするけど、新幹線が走り抜けるの前提やとダイヤとか保安装置とか厄介なのかもしれんね。
●長距離フェリーに乗る時のオススメ
とりあえず、ヲイラが長距離フェリーに乗る時にやってるコトはこんな感じかな。
- サンダルがあると風呂とかベッドとか楽。ライダーブーツは脱ぐのも履くのも結構面倒だからね。なお、これはキャンプサイトでも便利なので、両用できる奴を確保しとくのがオススメ。
- ジャージ系の寝巻きがあると、色々楽。トイレとか風呂へ行くのとかね。これもテント泊で結構ラクになれる奴なので、それ前提で確保しとくのがオススメ。
- 大抵、船内に給湯器があるので、カネがないならカップ麺を持って乗船する。なお、新日本海フェリーの売店には大抵北海道限定の「やきそば弁当」ってカップ焼きそばがあるんで、それを目当てにするのもアリかもしれん。現地で買うよりは高めやけど、北海道ならではの味が楽しめる。ただし、買うなら乗船直後な。船内売店は時間帯限定なのですぐに閉まってしまうし、売り切れる場合もある。
- 同様に、船内の自販機はソコソコなお値段なので、事前に飲み物も買っておく。ただし、ビール好きな人は船内自販機のサッポロクラッシックを狙ってる人が多いみたい。
- 風呂に入るなら、着替えの他にタオルとか用意しとくと良い。船によっては有料で貸してくれるけどね。合わせて洗面道具も用意しとくと良いかな。
- 乗船時に以上のモンを入れた袋とか用意しとくと楽やな。単車固定してもらって、その袋だけ持って船室に上がるって感じ。基本的に出航後は到着まで車両に戻れないから、忘れ物を防ぐって意味でも乗船前に袋に入れとくのがオススメ。
- 船内の暇つぶしやけど、誰か近隣の人とお話でもするのでなければ、何かネタを持っておいた方が良い。なお、特に新日本海フェリーはその航路の関係上大半が圏外なので、ケータイネタは厳しいと思っておいて良い。事前にダウンロードできる何かとかでないとアカンのよ。もしくは任天堂スイッチとかな。船内Wifiあっても接続良く切れるし。
- 場合によっては、乗船後に荷物を外せと言われるコトがある。海が荒れてたりする場合の単車の転倒防止のためやな。なので、荷物の括り方はよく検討しておくコトをオススメする。なお、システムパニアの場合は大抵は一発で簡単に脱着できるので、外す時も取り付ける時も超ラクよ。
ま、それぞれのスタイルに合わせて色々検討してみてほしい。ウチの場合はシステムパニアなので、乗船時に着替えとか入った側のサイドケースを外してそのまま船室へ持ち込んでる。時々ズルいと言われる(笑)。
●道内の移動に関して
特に小樽便の場合が該当するんやが、札幌や旭川などの大都市およびその周辺部ってのはハッキリ言って本州の大都市と大して違わん。道幅は広めやし若干ペースは速いけど、サイン会場(隠語)はあちこちにあるみたいやし覆面は来るしでな。脇道から歩行者、自転車、クルマが飛び出してきたりな。なので、それなりに警戒する必要がある。今話題の路面電車が走ってる区間もあるし。
地方でも警戒は必要やが、サイン会場は大抵は町や村の出入り辺りが多く、山間部はただ流れるだけのコトが多いかな。何事も例外はあるけれど。鹿も熊も出るし。
移動のペースは、特に周辺部になると異様に早い。コッチが制限速度いっぱいで流してると、いきなり軽トラのオバチャンにブチ抜かれたりする(^_^;)。どんな速度で走るのかはそれぞれやと思うが、周囲の流れには充分警戒する必要があろう。
●ハンドサインに関して(最近はヤエーとか言うらしいが)
道内やと今でもピースサインが有効な場合が多いな。ああ、今は「ヤエー」って言うんだっけ?別にするしないは各自の勝手やから好きにすればエエと思うけど、ヲイラは大抵出してる。というか、出せるぐらいの余裕を持った走りをしたいと思ってるからね。
なお、この手の挨拶を返すの返さないのなんてのは「極めて無粋な話題」やとヲイラは思っている。なぜなら、そもそも単車に乗ること自体が自己満足の世界なワケで、そこでやるハンドサインも当然自己満足なハズなのよ。だから挨拶するかしないかなんて当人の話題であって他人がドウコウ言うもんやないねんな。
あと、基本的にこのハンドサインは「別れの挨拶」やというのがヲイラの思うトコロ。なぜなら、信号待ちで対面しても出さず、動き出してから出すことが多い印象だからね。なので、意味合い的にも「ご安全に」という意味合いとヲイラは理解してるよ。
それと、今でこそ北海道で云々って言われてるみたいやけど、少なくとも80〜90年代においては、日本の大半で行われてた挨拶やというのがヲイラの認識。なんで全部って言わないかって?だって当時、ヲイラは沖縄にだけは行ってなかったからね(^_^;)。沖縄以外は単車で何度も回ってたけど、どこでも概ねツーリングライダー同士は挨拶してたかな。
●キャンプは必要?
割と多くの人がキャンプと考えてるんとチャウかしら。けど、キャンプしたことがない人がいきなり道内ツーリングでキャンプってのは、正直言ってオススメしない。慣れないと寝れなくて疲れが溜まったりするから、翌日の事故の元になったりする。何より機材を揃える資金がハンパない。それでも最近は色々安くはなってるけどね。
そんなコトになるぐらいなら、最初から普通に宿に宿泊したほうがナンボか安全やからな。ビジネスホテルが嫌なら「とほ宿」ってのもあるし。とほ宿ってのは、一風変わった民宿だと思って貰えば良いかしら。詳しくはリンク先へどーぞ。
あと、地域によっては今でもライダーハウスなんてのが開設されてたりもするが、期間限定だったり臨時に閉鎖されてたりするんで、有名どころ以外はあんまりアテにしない方が良いとは思う。
ただ、北海道のキャンプ場は安い。最近はグランピングとかいうクソ高い金持ち趣味なのも増えてるみたい(特に大都市周辺部)やけど、無料のトコとか一泊1000円までのトコとか色々ある。なので、慣れるとオサイフ的にも嬉しかったりする。雨の日はチと大変やけどな。
あと、キャンプする場合は先にも書いた通り最低でも睡眠の快適さだけは確保したい。その関係でマットはちょっと良い奴をオススメする。少なくともいわゆる銀マットだけってのは厳しいだろう。ヲイラはインフレータブルマットの3cmぐらいの厚みのを愛用している。
●飯(もしくは、セイコーマートは神の章)
宿なら飯が出てくるトコもあるし、三食外食ってのもアリだろう。特にセイコーマート(以下セイコマ)の飯(その中でもホットシェフの丼もの)は安くて美味い。しかし、もしキャンプするなら多少自前で色々することもできる。とはいえ、派手な機材が必要になるのは単車やと特につらい。
ヲイラの場合、基本的にはフライパンと鍋一つぐらいでどうにかなるコトだけにしている。大昔はキャンプ場で芋剥いて肉ジャガとか作ってたけど、最近は一切しなくなった。だってセイコマがあるんだもん(爆)。
朝飯はセイコマの爆安パスタをフライパンで炒め直して食べるとか、ホットシェフのおにぎりを焼いたりバラして焼飯にしたりする。カップ味噌汁もセイコマにあるので、もし冷えた日なら温まる。これらの食材は、基本的には前日のキャンプ入りの時に確保しておく。(キャンプ場選びのパラメータの一つに、近くにセイコマがあるかどうか?ってのもあると思ってる(笑))
晩飯は、鍋にするならセイコマのラーメンスープ(ヲイラは大抵味噌のを使う)を使い、セイコマのカット野菜とかウドンを投入する。焼肉したければセイコマにジンギスカン、生姜焼き、塩ホルモンなんかのパックがあるので、それを焼くのもアリや。焼肉の残りタレでカット野菜を焼くのもエエな。
あとはセイコマのお惣菜に面白そうなモンがあれば、適当に買ってオカズにしている。先日はうまそうな玉子焼きがあってとても美味しかったのよ、ホント。
当然やがキャンプ場に連泊でもしない限り、昼飯は外食になる。移動途中のセイコマでカツ丼食べるとか、現地のゴージャスな回転寿司に入って注文しまくるとか、豚丼屋へ行くとかな。小腹空いたらセイコマの唐揚げを食べるとかもあるかな。暑い時はセイコマの冷たいカップ蕎麦とか冷たいカップラーメンにするコトもある。
あと、例外的に移動途中で晩飯の食材確保なんてのもある。激安のホタテ貝柱とか、激安の新巻鮭の切り身とか、激安のホッケ開きとか、立ち寄った先で偶然そういうの見つけると、途端に晩飯が楽しみになりますわな。最近は冷凍やけど地元産の豚肉使ったハンバーグのパックとか見つけたんで、立ち寄る度に買ってる。湯煎するだけで食えるし、焼いてもまた美味い。こういうのは地元系のスーパーとかへ行くと、時々エエモンに出会える。爆安のカニなんてのがあったりもするし。
そういう場合は白飯が欲しくなるので、セイコマのパックご飯を買って温めて食べてる。昔はフライパンで湯煎してたけど、最近は鍋に冷たいまま中身を取り出して入れ、水を少し入れて蓋して火にかけてる。水気が飛んだ音(少しパチパチする)がしたら、そのまま数分蒸らしておくと良い感じに喰える。
なお、セイコーマートには「ペコマ」って名前のプリペイド式ポイントカードがある。取得には店舗へ行って申込用紙に記入すれば良い。その場でカードをくれる。そのままでもポイントカードとして機能するが、二万円まで現金チャージできるのでその後の支払いが楽。カードのバーコード見せて「ペコマで」って言えば済むからね。
ポイントは景品交換のスタイルになっているのと、事前に申し込んで店舗を指定して景品を送ってもらい店頭で交換する形なので、近くにセイコマがない場合は道内にいる間に交換してもらう感じになるかな。有効期限は2年はあったハズなので、毎年北海道へ行ってるなら前年のポイントを使うってコトもできたハズ。関東のセイコーマートも共通なので、関東住まいならそっちで交換してもらうコトも可能。
あと、実はスマホアプリもある。先にカードを確保してからになるが、その情報をアプリに入力するとアプリでも同様のコトができる(カードが無効になるワケではない)。アプリやとチャージ額がわかるし、ポイントの貯まり具合もわかる。けど、一番のメリットはクーポンやキャンペーンが出てくるってコトかな。それでなくても安いセイコマの品をさらに安く買えたりする。なので、事前にアプリだけでも入れておくのがオススメ。
●洗濯
特に単車の場合は荷物をあまり積めないので、着替えも数日分積むのがせいぜいってコトになる。ヲイラも大抵着替えは三日分程度やな。なので一週間とかそれ以上滞在するなら洗濯する必要がある。基本的にはコインランドリーなんやが、道内は大きな街でも案外コインランドリーがあったりする。
また、宿やキャンプ場によっては設備として設置してある場合があるんで、泊まって夜間に洗濯を済ませるコトができる場合がある。そういう場所を押さえておくと、色々行動がラクになるんよね。
当然やけど、キャンプ場で夜に洗濯する場合は間違っても寝過ごしたらアカンで。周りの迷惑になるからな。
●風呂
宿ならまぁ、大抵は部屋に風呂があろう。時々大浴場併設の宿もあるな。ただ、北海道って本当に温泉が多くて、意外な場所に結構な数の温泉があったりする。なので、移動に余裕があるなら道すがらにでも立ち寄り湯で身体を洗うなんてのが普通にできる。道の駅にあったりするしな。普通っぽい宿でも温泉だったりするし。
でも、キャンプの場合でも強力なパターンがある。それはキャンプ場内かその近い場所に温泉があるパターンやろね。風呂入って身体も頭も乾かして、そのままテントで寝れるなんてのは最高でんがな(^_^;)。また、キャンプ場の施設としてシャワールームを設置してあるトコもあったりする。
なので、着替えとか入浴セットとかを出しやすいようにしとくのは結構オススメ。そういうの入れて持ち歩ける袋もあるとええかな。
(まだまだ更新するよ)