私は如何にしてフリー技術者になったのか その1

●プロローグ:退職

「退職します。お世話になりました。」

そう専務に告げ、退職届を出して会社を去った。2016年のコトだ。まぁ、どこにでもあるお話ではある。ただ、原因はヲイラの中ではちょっとレアかもしれない。なぜなら自身の勘が、この会社はもう長くないと告げていたからだ。しかもその勘は見事に的中した。それまでは、仕事の内容的に別のコトをしたくなったり、会社の経営方針についていけなくなったりしての移動だったのだよね。

この会社は、高専卒業後に初めて就職してから5つ目の会社だ。ちなみにヲイラの当時の年齢は49歳。それまで色々な会社で過ごした経験のせいか、会社が健全な状態なのかどうか、なんとなくわかるようになっていた。まずは何が起こっていたのか、少し振り返ってみるとするか。すでにもう昔の話なので、前後関係は不安があるが…

こんな手記を書く機会もそうそうなかろうしな(笑)。