今年のWWDCが、再びあのSan Joseで開催されるらしい。1993年に初めて行かせてもらい、1997年から2003年までは連続して行くハメになったのだが、確か2003年からSFに移動しちゃったんだよな。
なんで連続して行く羽目になったのかというと、OSに激変がダブルで加わってデバイスドライバ関係が大変なコトになったから。1993年の時も、当時ストレージ用インターフェースだったSCSIの管理方法が大幅に変わるってんで、慌てて行って情報収集してたんだが、1997年辺りは「次期OS」として開発されてたCoplandがデバイス管理を全面変更するってんで、(ごく一部の連中だけ(笑))大騒ぎになってたんだよね。世界中でミーティングが行われ、WWDC以外でもアチコチに行く羽目になった。
しかも、(ご存知のとおり)Coplandがボツっても騒ぎは終わらなかった…MacOS Xの話が矢継ぎ早にやってきて、そこでのドライバシステムの情報が錯綜してたからね。ある者はNeXTのDriverKitだと言い、ある者はLinuxのドライバシステムだと言い、全く先が見えなかったんだよな。結果どうなったのかと言えば、実はCoplandでやってたシステムをホボそのまま移行するコトになった。結局のトコロ、当時の既存のUnix系のドライバシステムでは、USBみたいな活線挿抜に対応できなかったからと聞いている。
そんな感じでしばらく通っていたSan Joseなので、今でもコンベンションセンターの周辺はある程度覚えている。どうも当時の店もまだ残ってるらしいので、初めてSan Joseへ行く人向けにちょっとだけ書いておこうと思う。iOSからこっちの業界に来た人には初めての場所になるんだろうし。
●交通
あの当時もたぶん今も、San Jose国際空港(SJC)への便はそう多くはなく、大半はSan Franciscoの国際空港(SFO)にて入国するコトになるだろうね。SFOから先は、あの当時は結構大変だった(ホテルシャトルとかを利用したり…)けど、今は公共交通機関だけでSan Joseまで移動できるハズだ。SFOにはBARTが接続してるが、これで一駅移動するとCaltrainの駅に出る。これに乗って南下するのだが、どうも当時と今はSan Jose方面への乗り換え駅が変わったみたいだ。
昔はTamienという恐ろしく辺鄙な駅(駅舎すらない)で、ただ隣のホームっぽいモンに移動するだけだったのだが、どうも今はその手前にSan Jose Diridonって駅ができてて、そこが乗り換え駅になってるようだ。ここでVTAのLightRail(路面電車)に乗り換えれば、会場のコンベンションセンターの前に出る。
当然のコトだけど、便数はそんなにない。特にCaltrainはいわゆるローカル線なので、1時間に3本とかそれ以下(笑)。キッチリとスケジュールを組んでおかないと怖いコトになる。
なお、San Joseの会場付近からアップルの現本社へはクルマがないとかなり厳しいが、VTAのバスの乗り継ぎで行った猛者がいたと記憶している。普通はレンタカーが欲しいトコロだよね。レンタカーを借りるなら、SFOで借りてルート101を南下するのがおすすめ。いかにもアメリカンな気分を味わえる(笑)。
●宿
あの当時からするとある程度増えてはいるようだが、恐らくどこもかなり高い。あの当時でもSan Jose中心部は一泊200ドル/泊とかザラだったし。なので、これまたレンタカーを使うコトになるが、少し離れた場所にいわゆるモーテルが結構あったハズなので、そっちを使うコトを検討した方がイイかもしれない。ヲイラも当時、一回だけそっちに連泊した覚えがあるが、クルマさえあればそう不自由しなかったと記憶している。
あと、LightRail路線沿いのSJC近くにソコソコ安い宿があって、概ね100ドル/泊ぐらいだってのを追記。Gish駅の周辺に色々ありますな。
●食事
もちろんお高い場所はアチコチにあるので、比較的リーズナブルなお店をいくつか…あの当時よりは店も増えているみたいだけどね。地図を見る限り、あのマクドは消えたみたいやな(笑)。
- Original Joes 会場から超近いイタリアン
- BoTown 会場から数ブロック南東にある中華
- Johnny Rockets 会場から数ブロック北東にあるバーガー屋
- Gombei 会場から電車で移動した先の定食屋
なお、この最後のGombeiだけはLightRailで少し先へ行った「JapanTown」にあるのだが、名前でお気付きの通り日本食の店で、しかも定食屋だ。寿司屋とか色々あるけどみんなお高いのに比べ、ココは本当に庶民的なお店なので、電車に乗ってでも行く価値があると思う。しかも、少なくとも当時は結構美味かったし。
なお、Gombeiも含め出てくるモンの量には注意が必要。今はどうなっているか不明だが、BoTownで10名ぐらいでFamily Dinnerを頼むと、とんでもない悲劇が発生したのは今でもよく覚えている(笑)。あとGombeiの豆腐サラダの悲劇とかね(^_^;)。
もっと侘しい食事でイイ(笑)という人は、会場から北北東方向に数ブロック先あるZANOTTO’Sってスーパーマーケットがおすすめ。デリもあるし、最悪の場合はカップ麺(日本では見かけない味付けも色々)も売ってる。鉄火巻きもあったな。ただし、割り箸はないハズなので、自分で余分目に持って行くコト。
●ネタショップ
基本的にはレンタカーがないと行けない場所だけど、チャンスがあれば行ってみるといいと思う。
Apple Company Store 普通のアップルストアとは違い、ココにはアパレルとか文房具とかのアップルグッズが大量にある。お土産を探すならココかもしれない。無論、場所は無限ループな本社。誰でも入れる外側に入り口がある。
The Tech 会場から通りを挟んで真正面にある博物館。名前の通り、技術的なモンばかり展示してる。並んでる協賛企業がパネェコトになってたな(^_^;)。
Fry’s Electronics 冷蔵庫とICチップと箱で買える缶コーラが同じフロアに並んでいる不思議な馬鹿デカい電気屋さん。何軒かあってそれぞれ店の雰囲気が違う(笑)。VTAバスの乗り継ぎで行った覚えがあるが、今も路線があるかどうか…
Weird Stuff 謎のジャンク屋。日本では見たことがないタイプのジャンクが結構ある。有名なメーカーのワークステーションのケースだけとかね(笑)。
Yoshinoya そう、あの吉野家。アップル本社からちょっと行った先にあるYoshinoya Cupertinoは、ちょっとしたカルチャーショックが味わえるお店(笑)。
とりあえず、思いつくのはこれぐらいか。何か思い出したら、また後で加筆するかもしれない(笑)。