Arduino関連の商用利用に関してのメモ

久しぶりの更新ですが、チョイ前から少し裏で活動してたネタモノがようやく徐々に公開になってきたので、それの今後に関してのメモを先に書いてみる。それそのものの技術的な内容の公開は、あの大会の後の予定なので、それまでお待ちくださいませ。

で、今回ちょっとしたロボット用のガジェットを作るのに、内部的にはArduinoを活用させてもらった。これには二つ意味があって、一つはこの手のモンに関しては開発がラクなコト。もう一つは、入手した人が好きにイジれる余地が残せるコトと考えている。

で、当然そうなると考えなくてはならないのはライセンスの問題。基本的にはオープンソース/オープンハードウエアなワケだけど、それを利用した場合になにをどこまでどう対処すべきかってのは、結構わかりづらい。

で、まずは本家を読みにいってみた。

https://www.arduino.cc/en/Main/CopyrightNotice
https://www.arduino.cc/en/Main/Policy

基本的にはクリエイティブコモンライセンスで、CC BY-SA 3.0ってコトらしい。んで、読み間違えてたらどなたか指摘していただきたいのだが、こちらで出すものが同じライセンスになっている限り、ハードウエアの設計もソフトウエアも、基本的には自由(商用も含む)に使っていい。けど、Arduinoの名前を冠するのだけは止めてくれ…ってコトでイイのかしら?

まぁ、今回のネタモノに関しては回路図やArduino上のスケッチ(ソースコード)は同じライセンスで公開の予定なんだけど、いくつか疑問がある。

まず回路図に関してだけど、実は公開しないという手法がアリなのか否か。というのも、Arduinoを構成するハードウエア上の要素って、回路図的には実は存在しないと思うから。だって、マイコンとクロックチップさえあれば基本的には動くのだから、ソレをArduinoの構成要素とされてしまうと、他の用途に同じマイコンを使う場合であっても公開しろと要求するコトになっちゃう。

(2017/06/30追記:これは案の定、公開しなくても問題なさそうとのご指摘をいただきました)

基板のパターンとかコネクタの配置とかいったものにはArduinoならではのものが存在するんだけど、そういった部分が一切合切自己のオリジナルの場合、その基板の情報を同じライセンスで公開しなければならないのかどうかは少々疑問なのよね。なので、今回は何かクレームがない限りは、回路図のみの公開にしようと思っている。

次にソフトウエアに関してだけど、Arduinoの構成要素の一つであるブートローダーを書き込まないことにはArduinoIDEからの利用は難しくなるので、これを書き込むのが必須になるワケだが、ココのライセンス絡みがチョイと分からない。

端的に言うなら、本家サイトからダウンロードしたブートローダーをそのまま焼いた形での製品化に際して、やっておかねばならない要件ってのが今一つ見えないんだよね。もちろん、Arduinoコンパチブルであるコトは表明するし、どのローダーを焼いてあるのか(=どのArduinoボード互換なのか)も掲示する予定なんだけど、他になにかしなければならないコトがあるのかどうか。

(2017/06/30追記:これはブートローダのgitへのリンクを、解説ページに貼っておけば問題はなさそうとのコト)

周囲を見ている限り、あまりこの辺に関してなんらかの情報をあげているトコが見つけられなかったので、コレに関しては後日アップデートの予定で、とりあえず疑問だけアップしておこうと思う。

さて、大会が終わる頃にはこれらの疑問も解消し、可能であればちょっとしたZakLabオリジナル商品の販売が開始できるかもしれまへん(^_^;)。まだ、どうなるかまだわかりませんけどね…。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
カテゴリー: ソフトウエア, なんか作る, マイコン, ロボット, 電子回路 タグ: パーマリンク