[Essay] 必要悪というもの

ちょっと思うところを吐露しておこうかなと。

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ここんとこ、この作家さんの作品を良く読むんやが、いくつかの作品に共通して好ましいと思ってるコトがある。

それは、暴力を「暴力」とキチンと明言してるってコト。軍隊だけに限らずいわゆる冒険者のソレも含めて、そういったチカラのコトをキチンと暴力と表現し、その上で必要だから使うというスタンスになってる。

暴力賛美にはなってないし、むしろ多くの主人公は暴力を振るうコトに毎回逡巡してはいるが、外から暴力を振るわれるなら暴力で返すって感じやな。

この白でも黒でもないスタンスってのがとても大事やと思うんよね。あの北海道にお住まいでこの立場を取れるのはすごいとも思う。だってあっちはちょっと出掛ければすぐに「自衛隊さんありがとう」的看板だらけだからさ。

軍隊は(暴力は)あくまで「必要悪」であるというスタンスって、案外理解されない。すぐに「必要なんだから賛美しろ」か「悪なんだから滅ぼせ」のどっちかに傾く奴が多いように思う。

だけど、たぶんそれらは両方とも間違いで、「必要ではあるけど悪でもある」という灰色の存在だというのがヲイラのスタンスなのね。だから、そんな矛盾したトコで仕事してくれる人には一定の敬意を払うけど、一方でその存在自体を全面的に受け入れる気もないって感じになるワケやな。

こういう灰色の存在ってのは、認めるのにとてもエネルギーを使う。なぜなら、何かあるたびに毎回「それは必要悪として認められるコトか?」と判断しなけりゃならんのやから。多くの人は、そのエネルギーを使うのが嫌でどっちかに傾いて無関心になるんやろな。昨今のタイパ的風潮がそういうのを助長してる気もする。

そういう意味で、キチンと「暴力」と明言し、かつそれを必要に応じて振るうって姿を描写してる作品ってのは、ヲイラにとってはとても好ましいと思うワケやね。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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