「常識」を疑うことの大切さ 自分のアタマでモノを考えよう

世間様で、いわゆる洗脳系の問題が発覚する度にヲイラが反応するのは、実はヲイラ自身が食らってた覚えがあるからなのよね。

かつて、神戸市では「中学生になれば丸刈り」が当然だった。自分の周囲(とはいえ、せいぜい同じ区の中ぐらいまで…ネットもなかったし)の人もみんなそれが当然で、誰も疑問に思ってなかった…いや、ごく一部に疑問に思っていた人たちはいたのかな。でも、そういう人たちにはレッテルが貼られて酷い扱いを受けていた…そう、「不良」って奴やね。

で、ヲイラも何の疑問も持たずに丸刈りにし、中学校へ通い、高専に合格し、その入学式の時にやっと気づいたんだ。自分には、頭髪のコトすら決定権を持たされていなかったのだと。自分の髪のコトなのにね。

我が母校の神戸高専は、神戸市立ではあったけど市外からの学生も受け入れていた。その中に、尼崎から来てた奴がいた。んで、そいつは全然丸刈りなんかではなかったんだ。今の若い衆が聞いたら「だから何?」程度のお話だろうと思うけど、当時のヲイラにはそれが衝撃やった。自分がそれまで「常識」「当然」と思っていたコトが、実は本来理不尽な要求であって、時代錯誤の酷いコトだったんだと、その時初めて気づいたんだ。

世間様の神戸市のイメージって、観光都市とか洒落たイメージが強いと思うけど、ほんの20年程前まで平気でこんな人権侵害活動を教育委員会がやってたんだよ。周囲の「大人」も、さもそれが当然って顔をしており、歯向かう奴は「不良」扱いにして排除しようとするんだ。その構図が理解できた時、自分もある意味その大人の協力者の一端を担っていたんだとも気づいた。だって、何も考えずに大人しく丸刈りしていたワケだからね。そういう人が大半だと、それが正義ってコトになってしまう。そういう意味で、そこで従順であるってコト自体が協力行為なんだよな。

「自分でモノを考える」ってのは、こういうコトに気づいていくコトでもあるんだと思うようになった。無論、そうやってモノを考えるってコトは恐ろしく面倒なコトだ。時には理不尽な「大人」が平気で妨害を入れてくる。成人し、就職し、しばらくして髪を伸ばし始めた頃でさえ、「助言」と称して圧力を掛けてくる。そんな連中に、常に対抗していかなければならないのは、恐ろしくシンドい。

そんな折、色々あってUSへ出張するコトになった。そう、WWDCって奴やね。その場でヲイラは再度衝撃を受けた。いや、色々事前には聞いていたんだけど、あのアップルのやるカンファレンスが、あそこまでラフな場だとは思わなかったんだ。Tシャツに半パン/サンダルはアタリマエ。パンクな格好した奴とかそれはもう様々。デカいホールでは端の方で寝っ転がりながら話を聞いてる奴さえいる。けど、そんな人らがみんな優れたエンジニアとしてその場に集まり、時に唾を飛ばし合いながら激論をしていたりする。

これだ…と思ったよ。さすがにそのままシリコンバレーに居残ろうと思える程当時は自信も何もなかった(というより、その勢いに圧倒された)から、今でもまだ日本で仕事してるワケだけど、あの姿こそがあるべき姿なんだと思った。自分のコトは自分で管理し自分で決める。自分の身の回りのコトなんざ、誰かに言われるのではなく、自分に決定権があるってコト。誰に言われるワケでもなく、無言の圧力でスーツ着ているようではアカンってコト(当然、自己選択での着用までは否定しないけど、そこに洗脳が介在してないかどうかは一考をオススメしたい)。

そして、ヲイラはもう一つ気づいてしまった。そんなコト一つチャンと考えれないような人が、新しいモンを産み出せるワケがないぢゃないかってコト。周囲の常識に流されて平気でいられるような心理状態から、どうして尖った思考が生まれるというのか。少なくともエンジニアをやっていくなら、自分のコトは自分で決めるのが当たり前でなければダメだと、ヲイラはそう理解したんだ。

無論、今のヲイラにもまだまだ思考停止した「常識」がどこかに残っている可能性は高い。それでも、その折その折でそれに向き合い、自分を是正していかなければ、エンジニアなんて職種は務まらないんだろうと思う。だって、下手すりゃ5年もすれば新しいモン扱って次のステージへ進んで行かなきゃならんような環境やで。新しいモンをきちんと受け入れるだけの強固な知識のベースと、尖った思考を元にした柔軟な度量の両方がなければ、若い衆にどんどん先を越されるだけやんか。そんなん悔しいがな(笑)。

…と、まぁ、そんな感じなので、ヲイラはこの手の話題が出る度につい反応してしまうワケですわ…。もしかして、これが若い衆の何かの参考になるコトがあるなら、駄文を書いた価値があったのかな…と思います。

以上

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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