[CB125T] フロントフォークオーバーホール(2021/05/25追記)

この車体がやってきた時から色々と微妙なモンを感じていたんやが、キャブとか大物が多くて延期していたこの作業…ようやく取り掛かるコトに。

ちょうどフロントタイヤのタイヤ交換を行うタイミングになったので、ホイール外して持ち込みで交換してもらい、それはそのまま脇に立てかけておいて、フォークをバラすコトに。

色々準備するものがあったけど、今回一番のネタはたぶんコレ(笑)。以前から、使う機会があればと思ってた奴。安くて使い捨てに出来て、それなりに強度もあるとゆースグレモノ。

作業手順は概ねサービスマニュアルの通りやが、デカい万力がないので、ちょっと違う手法を…まずオイルロックボルトに関しては、フォークトップとかバラす前に緩める。フォークを三又から抜いたら、クッションを敷いてボトムケースを床に押し付け、慎重にオイルロックボルトを緩める。この段階では全部抜かず、半周するぐらいでOK。

次に、インナーパイプを三又に少しだけ戻して三又のクランプボルトを締め、フォークトップを回して除去。バネが飛び出てくるので要注意。フォークトップがどっかへ飛んでいかないよーに。

で、再度三又からフォークを外し、用意しておいた上記のトレイに中身をブチまけ、その後にオイルロックボルトを全部緩めてインナーパイプを分離。バラした部品は全部オイルリムーバーで洗浄。これでもかーと洗浄。

今回のは両方とも底にヘドロが溜まってたせいで、オイルロックピースやボルトは酷いコトに(^_^;)。ここでガッツリと洗浄しておかないと、組み上げる時が大変なのよ…。ヘドロのせいでロックピース等が滑ってしまい、なかなかトルクが掛からないなんてコトになるのよな。

しかし、なぜか吐き出させたオイルの色が左右で違う…コレ、前のオーナーは何やってたんだろ…オマケにスプリングは上下逆に組んであるし…。

そんなこんなで全部分解し、一旦トレイに並べておく。インナーパイプは、保護のために古い靴下を履かせてある(笑)。これ、ウエスにもなるし結構イイんよね。そのために白い靴下をメインにしてるぐらいで(^_^;)。

ボトムケースがないのは、脱脂した上で塗装するために部屋へ移動させたから。こっちは最終的に二液ウレタンスプレーで塗装の予定っす。あの塗膜の強度は最高ですから…。塗るのがチと手間やけど(笑)。

あと、ガレージ奥から専用工具を発掘してきた。昔から使ってるストレートの奴。オイルシールを打ち込むための専用工具ね。

で、塗料関係の発注を済ませて今日はオシマイ。オイルシールを抑えるバネがサビサビだったので、これも新品を発注。次は塗料が到着してからやな。

(2019/11/19追記)

塗料が到着したので、早速作業を行う。すでに油分は落としてあるので、軽くマスキングしてから改めて軽く脱脂し、まずはミッチャクロンマルチを吹く。これはクリアなので、どこまで吹いたのかのチェックがチと大変だけど、軽く吹いてあれば問題ないらしいので、さっと吹く。

あ、これはコネタだけどマスキングする時には古いダストカバーを引っ掛ける程度に取り付けておくと、開口部のマスキングが超ラクになるよ。どうせ捨てるモンなので、最後のお役目やな。

次にプラサフを吹いて、実際に問題なく下地ができているかを確認する。今回は二液混合のウレタンスプレーなので、ソレを吹く段階ではもうハジキとかあったらマズイので、この段階で問題がないかどうかを確認する。全体にプラサフがキチンと付着できていればオケ。

で、この状態で一晩放置して乾燥させ、次に二液混合型のウレタンスプレーを吹く。コイツは時間制限があるので、さっさと吹いていく必要がある。せっかくなので、他の機種のメーターケースとか色々同時に吹いてしまい、概ねスプレーを使い切った。

さて、この状態でまた一晩放置やな。明日には組み付けできるかしら…

(2019/11/22追記)

ちょっと記載が遅くなったけど、全て組み上げてみた。使用したオイルはホンダ純正のウルトラCO。SAE-10Wとされる奴やね。

やっぱフォークボトムは黒が似合うな…結構塗装にチョンボが発生してて、アッチコッチタッチアップするハメになったけど(号泣)。

で、早速柏の某店まで行ってみた。うん、フロントがシッカリしてくれたおかげて超走りやすい。イニシャルアジャスタ入れた時点で10mmぐらい押し込まれてるのも効いてる感じがする。

とりあえず、フロントフォークについてはこれで一旦終了やな。

(2021/05/25追記)

組み上げ時のコツを書くのを忘れてたみたいなので、追記する。

基本的に、フォークボトムの中に位置するシートパイプをボトム下からロックボルトで固定するのが厄介なんやが、実は割と簡単にできる。何も抑えがないのに?いやいや、意外と大丈夫なのよ。

まず大前提として、フォークボトム内部に位置する部品の全てを完全に洗浄し、脱脂する。スプリング類もね。コレをチャンとできてないと、いくら頑張ってもなかなか締結できない。表面を触って少しでもヌルっとしてたらアウト。

次に、手順に従ってインナーパイプやシートパイプ、オイルロックピース等を入れていき、下からそーっとロックボルトを入れる。この段階では、最初の数山引っかかれば良い。六角レンチでグルグルやってれば、そのうち引っかかるハズ。先の脱脂が甘いと滑るけどね。

とりあえず引っかかり、インナーパイプが抜けなくなったら、スプリングを入れてフォークトップを仮に最後まで締める。この時は車体側の三又にクランプして作業すると楽かな。

この状態で、フォークボトムの下からロックボルトを再度締める。今回は本締め。スプリングがシートパイプを抑えてくれてるので、割と簡単に引っかかってくれるハズ。

本締めが済んだら、フォークトップを外し、一旦スプリングを除去して、オイルシール関係を組んでいく。シールのリップに傷をつけないよう、樹脂ラップかコンビニ袋で段差部分をカバーするのを忘れずに。

全部組み上がったら、規定量のオイルを入れ、エア抜きし、スプリングを再度組んでフォークトップを本締めして完成。

ある程度は慣れが必要かもやけど、割とサクサクいける。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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