CB125T リアサスまわりオーバーホール(2020/10/26追記)

跨った瞬間にリアから「キコッ」って音がしているので、有名な「プロリンクの固着」が発生しているのは間違いなさそうや。なので、これのオーバーホールを行うコトにする。

まずは部品集めと情報収拾からなんだが、部品集めは実はもう概ね完了した。すでに公式ルートではゴソウダンになっている部品もあったが、海外ルートやヤフオクルートを使ってとりあえずは確保できた。

問題は情報集めで、まずドコがキコキコ言う原因なのかについて先人の知恵を拝借すべく色々と調べていったのだが…どうも不可解なお話が散見されるので、自前で調査してココにアップしていこうと思っている。

まず今回の方針として、概ね純正部品によるオーバーホールとし、スイングアームの付け根だけはニードルベアリングに差し替えるコトと考えている。これは以下のような考察による。なお、パーツリストの当該ページを見ながら読んで頂くことをお勧めする。

●ショックアブゾーバーとクッションアームASSY間の関節に関して

プロリンクは、基本的にはスプリングやダンパーの動きを極力少なくするように作用している。従って、もっとも多く動くのはスイングアームの付け根、少ないのはショックアブゾーバーの軸というコトになる。ここで、ショックアブゾーバーの下側(=クッションアームASSY)を見るに、ショックが取り付く部分はいわゆるゴムブッシュ(=ダンパーロアーブッシュ)になっている。一般の二本サスの場合でもココはゴムブッシュが多く、つまりこの軸はあまり動かないと考えて良いだろう。ゴムブッシュが回転方向に多少変形する程度の動きしかしないと見て良いと思う。

こういう軸を無闇にベアリング化すると何が起きるのか…というと、経年劣化でクリック感ができてしまうハズだ。コレの典型がステムベアリングで、劣化した奴ってセンター付近で「コキッ」って動きになると思う。コレがサスで発生して良いことなど、何もないと思う。

従って、ココはゴムブッシュのまま劣化の確認に止めるコトにする。

●クッションコネクティングロッドASSYとクッションアームASSY間の関節に関して

これ色々考えたのだが、恐らくパーツリストにはない部品がクッションアームASSY側に仕込まれてる可能性が高い。

通常、こういった関節部分には「どこが摺動面になるのか」という話がある。実際に擦れるのはドコか?ってコトなんだが、少なくともボルトとカラー(クッションアームピボットカラー)の間は絶対に擦れてはイケナいハズだ。なぜなら、ココのボルトは普通のボルトであり、締結すればカラーを抑え込む構造になっているので、恐らくクッションコネクティングロッド/クッションアームピボットカラー/ボルトは一体となって動くと読むのが正しい。

となると、摺動面はクッションアームピボットカラーの外側とクッションアームASSYの穴の内側ってコトになる。実際問題、そこにあるコネクティングロッドピボットダストシールもその面を守っている。とはいえ、このアームはどう見ても単なる鋳物の部品だ。そんな部品に直接クッションアームピボットカラーをグリスだけで触れさせるとは思えない。であれば、その隙間になんらかの摺動材(オイルレスメタルとかね)が挟まっていると考えるのが順当だろう。この辺りは実際に分解した時に念入りに調査し、場合によってはその摺動材の交換等を検討しようと思う。

当然だけど、恐らくココも動きとしてはかなり少ないハズだ。ゴムでは対応できない程度には動くにしても。なので、ココのベアリング化も同様の懸念を感じる。

●クッションコネクティングロッドASSYとフレーム間の関節に関して

上記と全く同じ問題がコネクティングロッドピボットカラーにも言える。ただし、ココは恐らくそれなりに動く可能性が高い。コレをどうするかも、バラしてからの検討とする。

●クッションアームASSYとスイングアーム間の関節に関して

ここはブッシュが入って積極的に摺動させる構造になっているので、とりあえずそのまま部品交換のみでオーバーホールするコトにする。

さて、どうなりますやら…

(2020/06/25追記)

そういうワケで、ここ数日を使って分解し清掃し白サフを吹くところまでたどり着いた。分解中は手も油だらけになるので写真はナシ(^_^;)。分解が終わったところでいくつか参考写真を撮影した。

まず、パーツリストではイマイチ構造が掴み切れないこの部分、分解してようやくOリングが入る場所が理解できた。なるほど、ここで封止してたのか。右の写真の缶のフチに乗り上げてるネジがソレ。

次にフレームとプロリンクの結合部分。見事に軸がカジっているが、問題はこの穴の方で、まさかの穴あき板が筒状になって嵌めてあるだけだった。確かに穴の部分にグリスは溜まるが、そりゃじきに焼きつくやろ。

で、一番問題のアームとリンクロッドの間。見事に固着しててどうにもならん。何度かしばき上げて分解したけど、ここも穴の中は同様に穴あき板が入ってるだけ。そりゃアカンわな。しかもココ、衝撃の事実として実は締結ボルトが緩めてあった。つまり、固着していないのを装うため?に、ボルトを緩めてカラーとボルトの間で摺動していたらしい。そのため、ボルトまでが真っ赤に錆びてやがる。

で、外した部品をトレイに入れて部屋に持ち帰り、ひたすら洗浄。その後、ミッチャクロンからの白サフ仕上げを行なった。ベランダで塗装後、ある程度乾燥してから部屋に取り込んである。ここから数日以上は乾燥の予定。

で、そうこうする間にヤフオクで落とした謎のサスが到着。NS125Rのものではないかとされるのだが、概ね純正サスに近い。組み上げ時はこっちを使う予定。

さて、次はいつ作業できるかな。本塗装の塗料もまだやし、部品も一部変更の予定で到着してないし…

(2020/06/29追記)

なんか、発注した塗料がえらいサッサと到着したので、早速朝から塗装作業。スイングアームは3回塗り、それ以外は2回塗りで1缶終了になった。

さて、今回のオーバーホールには色々と細工を予定している。まず、スイングアームのピボットはニードルベアリング化する。これはそういうキットがあるので、それをそのまま使用する。

実は、プロリンクアームとスイングアームの結合部にも合うニードルベアリングが後で発見されたので、現在発注中。間に合うかしら。

そして、あの憎っくき固着部分に関しては、これが打ち込めないかと考えている。オイレス工業のドライメット。モノタロウで買える一番重負荷OKな奴。グリスの併用も可らしい。

本来の純正品は両方とも35mm長みたいやが、そんなに長いのはない。しかし、15mmを穴の両側から打ち込み、中心に残った5mm幅をグリス溜めにすればイイのではないかと思ったので、それを購入。うまく打ち込めるかしら…。

予定では、カラーをガイドにして押し込めばどうだろうと思っているが…はてさて…。塗装が完全に乾燥したら、作業しよう。今週末かな。

(2020/07/01追記)

さすが二液ウレタンは乾燥(というか反応)が早いので、少しずつ加工を進めることにする。さて、まずはスイングアームのピボット軸にニードルベアリングを圧入しよう。今回の作業用に少し大きめのシャコ万(C型クランプ)を購入したので、それでサクサクと圧入していく。これは超便利(^_^;)。

あ、このニードルベアリングには向きがある。軸のリテーナーまでカバーしている側を外に向ける。こうしないと、グリスニップルからのグリスが入っていかないからね。さて、次はまた少し機材待ちか…別途発注したニードルベアリングが早く到着すると良いんやが…

(2020/07/10追記)

ニードルベアリングが嬉しくなって、ついこんな写真を…

それはさておき(笑)、問題の固着部分の改善策として考えてたオイレスブッシュ化やが、実験用の素材が到着したので早速やってみた…まったく、先に塗装するもんぢゃないな(^_^;)。

まず、既存のブッシュの切れ目を探し、その5mm程度脇の部分に金のこで刻みを入れる。全部切ってしまおうとすると内壁に傷を付けるので、薄皮一枚程度で。刻めたら、マイナスドライバでコンコンやって内側に折り曲げる。一気にはまず無理なので、少しずつチギリながらみたいな感じで。全て折り曲げられたら、ブッシュは簡単に抜けてくる。

で、ここにオイレスのブッシュを圧入するのだが、その前にもう一度内壁を点検し、傷等で盛り上がってる部分があったら必ずヤスリで均しておくこと。コレをやんないと新しいブッシュが微妙に歪み、少し硬い動作になってしまう。

あとはシャコ万等で押し込めばOK。今回のブッシュは短めのものなので、両側から圧入する。真ん中に残る溝はグリス溜まりになる。

再掲するが、今回使ったのはオイレス工業のドライメット。詳しくは下の写真を見てくださいませ。

さて、小さい方のニードルベアリングも発送されたらしいし、来週には組み上げられるかしら…。

(2020/07/27追記)

発注していたもう一つのニードルベアリングがようやく到着した。やはりウイルス騒ぎは流通大打撃やな。

で、早速カラーに通してみて問題ないのを確認し、これまたシャコ万で圧入。外側への圧入は窪んだ場所まで押し込まないとならないが、これは古い樹脂のツバ付きブッシュを逆向きにしてコマにすればイケる。無論、ブッシュはゴミになるけど、どうせ捨てる予定だから問題なし(^_^;)。

さて、明日の天気が良ければ朝から組み上げるか。

(2020/07/28追記)

朝7時頃から、途中休憩2回を挟んで作業を行い、11時頃に完了した。組み上げ中に気になったコトをいくつか…

  • 最初に取り付けるのはスイングアームだが、厄介なのでブレーキロッドを先に組んだ方がいい。コレをしなかったせいでエラい苦労するハメに。
  • スイングアームを取り付ける段階で、スイングアーム自身のピボットを全部組んでしまうのは当然だが、クッションアームとの結合部も組んでしまい、オイルシール以外を全部取り付けておくと楽。ココの固定ボルトはOリング入りなので、簡単には抜けないし。あと、チェーンスライダーを忘れないこと。
  • 次に取り付けるのはコネクティングロッドがオススメ。奥の部品から先にやる方がいい。ただし、本締はもう少し後かな。
  • ここでクッションアームをスイングアームに結合する。スイングアームを持ち上げるとギリギリボルトが外に出るので、その状態でボルトの頭をステッププレートに乗せてしまうと作業が楽。内側のピボットシールを忘れずに。ココはこのタイミングで本締しないと後で困る。
  • このタイミングでリアサスを入れる。最初、全部リンクを組んで動作を見ていたのだが、そのままではリアサスが入らないコトが判明し、リンクをバラす羽目に(笑)。とりあえず、サスの上側を仮止め。
  • 最終結合として、リンクロッドとクッションアーム、リアサスとクッションアームを結合していく。メインスタンドで持ち上がっている限り、無理せず全部入るハズ。
  • 最後に全部本締。スイングアームピボット、ステッププレート下側、クッションアーム、リンクロッド、リアサスかな。
  • あとは普通にリアホイールを組み上げて完了。

さて、一服したらチと走ってみるか。写真とかはその時に。

(2020/07/28再追記)

で、試走してきたんやが…良い知らせと悪い知らせって奴やな、これ。

リンク系のオーバーホールは一応チャンと動作してくれて、非常にスムーズな動きになってくれたんやが、その結果としてリアサスのダンパーが既に死亡しているコトが確認され、ボヨンボヨンとリアがハネるコトに(爆)。

明日、時間があったら元の純正サスに戻してみる予定だけど、アレもきっと死んでいるんだろうなぁ…

(2020/07/29追記)

とりあえず、元々のCB125Tについてたサスに交換してみた…多少マシになった気はするが、相変わらずボヨンボヨン…これは3万弱のお布施が必要なのかかかっ。

しかし、この交換時に気がついたことがある。メインスタンドで上げてる状態でのリアタイヤの高さって、サスの自由長がそのまま出るのな。てっきりリンクアームのロックで止まると思っていたんだが、どうやらそうではないようだ。昨日、NS125Rのサスの時にサイドスタンドでの停車が妙に危なっかしかったのはそのせいか。CB125Tのサスに戻したら、1cmぐらいタイヤの高さが変わったもんな。

(2020/10/26追記)

ヤフオクで、爆安の中古リアサスを買ってみた。取り付けてみると、少なくとも元のサスよりはずっとダンパーが仕事していたので、しばらくはコレでいくコトにする。ちょっとストロークさせるとシュボシュボ言うけど(^_^;)。

あと、結構問い合わせがあるので、ニードルベアリングの入手先に関してメモしておきます。

まず、スイングアームの付け根のものですが、これはeBayで「CB125T arm needle」とかで検索すると引っかかってきますので、送料込みで安いトコを探してください。本日時点ではトータルで10000円ぐらいになっていると思います。

一つ注意が必要だとすれば、稀に6VなCB-T用のが混じってるコトがあり、寸法が違う可能性がありますので、見分けが必要です。

次にスイングアームの途中に打ち込む方のニードルベアリングですが、これも実はeBayで「HK152016」で検索して出てくる奴です。CB-T1台あたり4個必要になりますが、12個ぐらいで買っても送料変わらないので、何人かでまとめて買うとラクかと思います。

(継続中)

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
カテゴリー: CB-T, なんか作る, メカ, 乗り物, 単車 パーマリンク