市販の奴は4連ばかりなんだけど、自分で4気筒エンジンの同調なんか取る気がないヲイラとしては、CB125T用には2連あれば充分なので、自作してみた。初期の失敗作も含め、時系列で記録しておく。末尾に買ったものリストもあるので、ご参考までに。
いろんな負圧計があるけど、燃圧チェックのための正圧チェックは不要なので、連成計ではなく単純な負圧計(真空計)を使うことにした。モノタロウで適当に部品を買い集め、まずは第一次試作をしてみた。
いろいろ調べていく中で、メーターのレンジがどれぐらいかとか、レギュレータがないとメータが死ぬとかあったので、その辺を一応考慮した形になっている。
で、これで実際にやってみたところ、いろいろなコトが判明した。

一見、チャンと動いているように見えるのだが、良く見るとホースが折り返されているのがわかるだろうか。このレギュレータは簡易なもので、完全に閉めるコトが出来ないものだったため、ホースを折ってオリフィス代わりにしないと、針が暴れてどうしようもなかったのな。
この動画では落ち着いてるように見えるけど、ホース折ってやっとコレってのはアカンわな。んで、部品を変更することにした。今度はレギュレータではなくニードルバルブを買うコトにした。
部品が到着したので、第一次試作を分解し部品を組み替えた。
で、早速ガレージへ持って行き動作チェックしてみた。
少し落ち着けるとこんな感じに。
ちょっと使うのにコツがいるけど、まぁなんとか使えるっぽい。なので、とりあえず一旦コレでヨシとする。
で、使い方なんだけど、要注意ポイントが結構あるな。
- まずエンジンを始動し、ある程度暖機する。多少調子悪くても暖機しないと調整が狂うので。暖まったら、一旦エンジンを切る。
- マニホの接続ネジを外し、ニップルをねじ込む。この際、このニップルは超小さいのでねじ込みにくいが、実はパイプの先端に取り付けた状態でネジ込めば簡単。
- 最後の締め込みは7mmのレンチで行う。マイナーなサイズだけど、キャブのOHを行なっているならメインジェットホルダの締め込みに使うので、持っているハズ。
- 左右とも接続し、メータを適当な場所に置く。今回はタンクバッグの上に置いたが、振動があまり良くないので別の場所の方がイイ気がする。
- 最重要項目として、バルブを完全に閉じる。キツく閉める必要はないが、閉めておかないとエンジン始動でメータをブチ壊す。
- エンジンを始動する。
- バルブを少しずつ開く。派手にブレたら少し閉める。左右とも行う。
- 開けたバルブを閉めていって、ブレが止まった場所が現在の負圧。ただし、エンジンの回転数が変われば当然負圧も変わる。したがって、左右を短期間に操作してやらないと違う圧力を計測してしまうので注意。
- キャブの調整をしたら、再度また開けては閉じる。これを繰り返して状況を確認する。
- 一旦落ち着いても、エンジンの回転数が変わればすぐに派手にブレる場合があるので、常に計器に注意すること。
- あとはサービスマニュアルの手順に従い、アイドリングから順番に同調を取る。
手順としては、ざっとこんな感じかな。
買ったものはこんな感じ。第二次試作で使用した部品関係の全リストをアップする。これで1気筒分なので、全部2個ずつ買う。あと、部品ではないがシール用のテフロンテープが必要になる。
- 真空計 R/立形 ケース形状 立形つばなし、精度 ±2.5%FS外径 60Φmm
- ホースニップル 材質 黄銅、使用圧力 3MPa取付ねじ(d) 1/8
- ニューバリューシリーズ ニードルストップバルブ DSタイプ ガス及び液体呼び径 1/4B、形状 ストレート、材質(ハンドル) ABS樹脂、呼び径 8A、DS-11B-R
- 内・外ソケット 異径 黄銅製 使用流体 水,空気,油寸法L 9mm、取付ねじ(D1) PT1/4、取付ねじ(D2) PT1/8
- シリコンチューブ 色 半透明外径 6mm、内径 4mm、1巻(1m)
- ミニマル継手 ストレート 適合チューブ外径D 6Φmm、接続口径 M5×0.8、310-0626、LC-0640-M5
とりあえず2020年10月6日現在で、1気筒分あたりシメて1744円(税別)になる。これを土日特価で買うと、モノタロウ分が10%、それ以外が5%値引きになる。それでもそこそこいい感じに送料チャラになるハズ(笑)。
今後の改良点としては、バルブの操作がかなりシビアなので、やはり何らかのオリフィスを入れて操作を緩和したいトコロかな。
以上