物事の規模が拡大する時の壁

色々とアチコチに顔を出していると、それぞれの組織がどんな感じに運営されててどのように変わっていくのかを眺めるコトができる。んで、その規模が大きくなる時、どこでも同じような壁に突き当たってるように見えるので、ちょっと書く。

最近の言い方だとスケールする時って言うのかもしれないが、昔はスケールアップ…つまり規模は拡大するコトもあれば縮小するコトもあるという前提で、「大きくなる時」というコトを明示していた。

これは逆に言うと、最近はなんでも勝手に大きくなると思っている人が多いんとチャウか?と思えるのだが、ホントにそんな感じで物事に当たってるトコが案外多いなと、つくづく感じるコトがある。

何事においても「人・物・金(カネ)」の原則は変わらず、どれが欠けても物事はうまく進まないし、その時の規模はその中の一番小さなどれかで決まる。バランスを欠いていると、もったいないコトも多々起こる。そんな中、規模を拡大したいのに実際には真逆の行動に出るケースが結構あるんだよな。

典型例は囲い込みで、囲い込めば自分たちにとって有利になると思っているみたいだが、実際にはその狭い枠の中から出られなくなり、徐々に自滅していく。だからと言って複数の存在が連携し大きく囲い込もうとしても、結局新しい芽はその中には生まれず、少し枠が大きくなっただけで、実際にはなんら新陳代謝が行われないままに、縮小するのみだ。

本当に規模が拡大する時というのは、複数の存在が連携するでもなく離合集散する時で、広くあまねくその何かが広まっていくことで、初めて規模が拡大する。いわゆる「裾野が広い状態」やね。

で、この状態になる時に何が一番難関なのか…というと、実は「創始者」の存在が一番邪魔になるコトが多いように感じる。正確に言うなら、創始者とその取り巻きかな。時々例外みたいなのがあって、超強力な創始者であるが故に一人で牽引してしまう人ってケースもないわけではないけど、そんな超人そうそういないワケで、大抵は邪魔になる。

どういうコトかというと、創始者がその取り巻きで周囲を固めてしまい、この「身内」の中で全てが決まるような状況のコトだ。これで何かが拡大するハズがない。なぜなら、新しいアイデアなぞすぐに枯渇し、全てが漫然とマンネリ化するしかないからだ。

無論、全てにおいて規模を拡大せねばならない…というコトはない。意思を以って一定に保とうとするのも一つの考え方ではある。実際、そういう路線で上手に運営されているモンも存在する。しかし、例えばスポンサを募るなどしてお金を集めようとするというコトは、スポンサからも規模の拡大を要求されるコトになる。その時、その運営が「内輪でナーナー」では拡大できないし、わかっているスポンサであればスポンサを降りるコトになろう。

スポンサに対する待遇も明示化できていなかったり、変に一部のスポンサの行動に肩入れしたりするのも同様やな。特に創始者スポンサに肩入れするなんてのは以ての外だろう。

これに対する対策は実は理論的には簡単なコトで、全てを委員会化してしまうコトだ。委員会への参加もスポンサなら全員とし、スポンサ募集に関しても口数以上の制限をつけなければ、徐々にフラット化してくる。しかし、残念ながら実際にはこれは簡単ではない。なぜなら、委員会内部において依然として旧来の勢力が幅を効かせてしまい、一見フラットっぽい「ナーナー委員会」という、むしろ最悪の構図が出来上がってしまいがちだからだ。

つまり、本当にフラット化し規模の拡大を図りたいなら、ある程度の規模になった時点で創始者は委員会に委譲し、名誉会長とかの「代表権のない立場」に隠居するしかないのだと思う。無論、スポンサの一つとして参加する事は構わないと思うが、創始者であったコトは完全に脇に置き、フラットに参加できるなら…という条件付きであろう。

これがチャンとできているトコは規模も拡大し、国内のみならず世界にもどんどん広がっていくと思うが、できなければ国内止まりか、せいぜい身内レベルの数カ国程度で止まってしまうよね。

厄介なのは「ある程度の規模になるまでは、逆に創始者が頑張るしかない」というのもまた事実だから。つまり、その委譲のタイミングを見極めるのが超難しいワケだ。創始者としても思い入れもあるだろうし。でも、この壁を乗り越えないと次はないんだよね。

もう一つ厄介なのは、委員会がきちんと機能するのにはやはりリーダーが必要で、烏合の衆では意味がないのだが、そのリーダーが新たな「創始者」になりかねない存在である…というコトだろうか。いかにココを切り替えていくのか?というコトもまた、難しいお話なのだと思う。

この事は会社組織でも他の組織でも、組織になった時点で同じやと思う。自分が新たに加わろうと思う組織があるのであれば、こういう視点を持った上でよーく眺めてみると、その組織がどういう段階にあって、うまくいきそうなのかアカンっぽいのか、見えてくるんぢゃなかろうか。

以上

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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