[EuroRack] TR-808のキックを作ってみよう(2021/04/15追記)

クローン製作の第一弾は、一番回路が簡単そうなキック(バスドラム)からやってみようかと…

とりあえずネットに転がる回路図を読み、キックの音源に関連する部分を抜き出して新たな回路図として整え、そこからパターンを生成し、実際に基板を作ってみた。とりあえず、トリガ、アクセントの入力を備え、音声出力が出るという形になっている。

(現段階では、作成した回路図の公開は控えておきます)

元の回路図に対して一部改変したのは以下の通り

  • アクセント入力の電圧は、プラグが刺さってない状態では内部で12Vが掛かるようにした。
  • アクセント入力のレベル調整ができるようにボリュームを入れた。
  • 音声出力は、元の回路で背面の個別出力ジャックまでを再現するコトとした。
  • 元の回路は±15Vだったので、EuroRackの±12Vに合わせ電源部に入ってるノイズキラーの抵抗値を100Ωから56Ωに下げた(暫定)。

今回は「今時の安い部品を使って組んでみる」もテーマの一つにしてみた。今更足つきの抵抗を使う時代でもないし、これはオーディオではなく楽器なのだから、でてきた音が正義。仮に本物のTR-808に比べて多少違う音になったとしても、これはこれでイイという判断なのね。

だから、今回は一部を除いて表面実装の部品で製作するコトにした。CR関係のサイズはハンダがギリ可能な1608。抵抗はカーボンの5%品でコンデンサは積層セラミックを使うコトにした。オーディオなら絶対に使わないけどね(^_^;)。

で、組み上げたのがこれ。

ちょっとトラブルがあって組み直しをしたりしてたのだが、最終的にでてきた波形がこんな感じ。

青がトリガ、黄色が出力になっている…なんか変だよね(^_^;)。実際に音を聞いてみると、トリガの立ち下がりからの音色がまさにキック音で、その前に少し高い別の減衰音がしている。

で、ここでフと気がついたのは、オリジナルではこのトリガはマイコンのポート出力直結だというコト。つまり、ゲートタイムはソフト側から弄れる=汎用のトリガとは限らないってコト。

もしかすると、オリジナルのココはもっと短いパルスなのかもしれないね。さて、どうするか…。

(2021/04/15追記)

ネットを色々検索していくと、興味深い追加回路を実装してるサイトを見つけた。トリガ入力の信号を、一旦コンデンサを経由して回路に加えているのね。コレがどんな動きになるのかというと、トリガ信号のエッジだけが伝搬する形になる。

で、それで実際にやってみると…

おお、なんかいい感じ。ただ、webに乗ってるキックの波形を見ると、最初の1周期だけが周波数が高く、その後が低いって感じになってる。コレやと1周半ほど高いんだよね。

チョイと回路図を睨んで、あるコンデンサの容量を少しだけ減らしたらいい感じになった。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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