クローン製作の第二弾は、やはり再現可能か非常に気になるスネア(ドラム)をやってみようかと…
とりあえずネットに転がる回路図を読み、スネアの音源に関連する部分を抜き出して新たな回路図として整え、そこからパターンを生成し、実際に基板を作ってみた。とりあえず、トリガ、アクセントの入力を備え、音声出力が出るという形になっている。
なお、スネアには懸案のホワイトノイズ音源が必要になるが、これはドラム間で共通化せず、そのまま抜き出して実装した。
(現段階では、作成した回路図の公開は控えておきます)
元の回路図に対して一部改変したのは以下の通り。大半はキックと同じやね。
- アクセント入力の電圧は、プラグが刺さってない状態では内部で12Vが掛かるようにした。
- アクセント入力のレベル調整ができるようにボリュームを入れた。
- 音声出力は、元の回路で背面の個別出力ジャックまでを再現するコトとした。
- 元の回路は±15Vだったので、EuroRackの±12Vに合わせ電源部に入ってるノイズキラーの抵抗値を100Ωから56Ωに下げた(暫定)。
- トリガ入力に直列にコンデンサを入れ、エッジ入力化した。
最後の項目は、キックの実験で判明した奴を最初から実装してみたって感じ。使う部品関係もキックと同じ。で、組んだ基板がこれ。
さすがに回路規模がデカいせいで、かなり密度が上がってきた。で、実際に音出しをしてみたのやが…案の定というかなんというか、かなり音が違う。
現在、アチコチの定数を変更しては、確認している段階。特にホワイトノイズのトコは色々厳しい感じがするな…
(2021/07/03追記)
問題のノイズ生成トランジスタを色々と交換してみた。
まずは、今現在手に入る当事モノの2SC828R。
有名な2SC828R-NZと違い、スナッピーの音がどうしても大きめで、かつ妙に生々しすぎる。ヲイラの知ってるTR-808のスネアってこういうのではないんだよな。
次に、秋月電子で適当に見繕ってきたトランジスタを色々入れ替えて試してみた。いずれもできるだけいい感じになるように調整した後の音だ。
案の定というかなんというか、新し目のトランジスタやとやはりなんか違う。2SCの4ケタ台はいずれもピンとこない。一方、2SC系列でない8050と、2SCの3桁台のセカンドソース品は少々興味深い。
8050は当時モノの2SC828Rに近い感じがする。ヲイラの求めるものではないが、この感じが好きな人ならコレを使うのも悪くないと思う。一方、2SC380のセカンドソース品は割とヲイラ好みの音がしている。
当面、ヲイラのスネアには、2SC380を本採用しようと思う。
(継続中)