[Essay] 旅に出る…ということ

学生時代に鉄道旅をするようになってから、旅ってのが好きになった。でも、あれはまだ旅行だったと思っている。

なぜなら、ヲイラ的には「旅」と「旅行」は違うものだと思っているから。

旅行というのは、明確に目的地を定めそのルートを事前に確認し、それに沿って当日は「計画の再生」をするだけのもの。あの頃の鉄道旅は、事前にルートはおろか時間まで全部事前に決めて、どの列車でどう動くのかを確定させてた。そうしないと休みの間に予定のルート全てを周るコトができないからね。

旅というのは、ある程度の大枠の行き先は決めるものの、その日どこへいくかはその場で決めて行動する能動的なもの。その日の朝に行き先を決め移動を開始するものの、途中で興味を惹かれるモンがあったら即行動を変更してそちらへ行ったりする。当然、事前のスケジュールなんざ意味がない。せいぜい、普段の日常へ戻る日とその帰り道が決まっているぐらい。

ヲイラの中では、こういう違いを感じている。だから、ヲイラの旅には「ハプニング」は存在しない。その場その場でいい気分になれるコースを考え、新たに見えてきたコトもまたその中に織り込まれていく。そもそも全てがハプニングとも言える。

普段の日常の中では、こういう機会は滅多にない。そりゃ、何かを物作る時は似たようなプロセスを取るコトもあるが、一日の自分の生活そのものまで含めて動的に行動を決めていくようなコトはまずない。大抵はある程度の繰り返しの元に動いていくからね。

前職の会社が爆散してヒトリモンで仕事するようになった時、この経験がかなり活きたと自覚している。ヲイラの中では旅の日常の方がヲイラ自身であって、仕事してる日常は仮の姿という認識だからね。とはいえ、ヒトリモンでも仕事をしていればある程度の繰り返しにはなってしまう。そういう日常から抜け出し本来の自分に戻す作業ってのは、やはり大事なのよ。どうしても忘れがちになっちゃうから。

だから、これまでもこれからも、たぶん死ぬまでせめて年に一回は旅に出る。特にここ数年はウイルス騒ぎで中止せざるを得ない時期も多かったので、だいぶ飢えてるってのもあるしな。昨年のGWに強行した時は、時期のコトもあって結構残念な感じやったし。

なので、旅の間は申し訳ないけど以下のコトをお願いしている。

  • 移動中は一切何も反応できませんし、しません。
  • PCは持っていきません…というか、特に単車の場合は積めません。
  • 世間様的には休暇なので余程のコトがない限りは連絡は送らないでください。
  • 本人としては休暇ではなく「別の暮らし」をしているつもりです。遊んでいるのだから的発想はおやめください。
  • 最悪時の連絡でも、メインのメアドは反応できません。SMSかFBのDMかTWのDMぐらいですかね。それも朝か晩に限ります。電話?キャンプ場で電話なんて周りに迷惑でしかありませんから出ません。

ま、生存確認的にSNS等に何某かの情報をアップするコトはあるけど、あくまでヲイラ主体のコトであって義務でもなんでもありまへん。

さて、やっと今年は割と以前に近い旅ができそうや。クッソ暑いのや仕事の関係で遅れに遅れたけど。まだまだウイルス騒ぎは継続してるので、その警戒も忘れずに。

皆様も良き旅を見つけられますよう…

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
カテゴリー: 北海道, 日常, 書き物 パーマリンク