そろそろ…いや、もうとっくにと言うべきか…。
チョイ前に、Twitter方面で「日本の企業の多くは個人相手を軽視しすぎ」的なお話が盛り上がった。ヲイラも半導体方面で何度も嫌な思いをしてたので、とても賛同する。最近は日本の半導体メーカーもだいぶ軟化してて、webで普通に資料が手に入ったりするようになってきた。一時期は、同じ会社の海外向けサイトにしか資料を乗せていないなんてクソな会社さえあったと記憶しているので、まぁ、マシにはなってきたんやろって思う。
で、ふと基板屋(基板製造業ね)方面を見て、そういえばコッチは現在進行形なんやなぁと思ったのよな。
現在、Twitter辺りで日本の若い衆が自作基板(とはいえ、設計が自前で製造は工場)を披露する機会をよく目にするんやが、たぶんその中に日本の基板屋が製作した基板って一枚もないんとチャウんかしら。
ここ数年はもうヲイラも諦めてしまってるので、最新動向をチェックしきれてないけれど、若い衆なら貧欲に探すだろうから、国内で使えそうなトコがあればたぶん使ってると思うねんな。彼らの多くは何らかの「納期」があるからね。大会に間に合わせるとかさ。
しかし、ヲイラの知る範疇でも1社を除いて、オンライン見積もりができる会社すらロクにないんとチャウか?その1社は信頼性と時間においてヲイラも時々利用するけど、値段的には常用したいとは思わない。送料込みでも値段は海外の会社に完全に負けてるからね。
仕事の絡みで日本国内の量産系基板屋と折衝したコトも何度かあるけど、現状知る範囲においては残念ながらタカビーな相手が多い印象がある。数少ない真摯なトコは、別ルートで知り合いだったトコやな。無論、オンライン見積もりなんかゼロ。フットワーク?なにそれ?おいしい?みたいなトコばかりや。
海外の会社に比べ、送料だけでも千円は差がある国内において、少量試作系の基板屋がネットに出てきてない状況ってのは、本当にマズいとヲイラは思うんやけどな。
既に多くの若い衆は海外の基板屋を普通に使ってるワケで、こういった若い衆がビジネスを始めれば、当然そのまま海外の基板屋を使い続けたりするハズやで。そこに危機感を持たないような経営者は、とっくにアウトやと思うんや。
大抵の場合、こう指摘すると「いや、海外のは品質が」とか言い始める。だけどさ、アマチュアに必要な基板って頑張っても4層ぐらいまでやで。普通は2層ばかりや。ビアも0.3mmぐらいまでやし。そこに過剰な品質って意味がないねんな。
もっと言うなら、製品管理において「わざと安くサックリ仕上げる」という管理が「出来ない」ってコトやろ?なんでもかんでも高精度高品質でさえあればエエって考え方自体、とっくに時代遅れなんやけど、そのご自慢の管理体制は、実はごく限られた枠のコトしかできない偏った体制ってこっちゃな。本当にキッチリ管理できてるなら、両方できて当然とチャウんか?
ヲイラ自身、海外のメーカーと比べて1割か2割…まぁ、ちょっと我慢して3割でもええわ…増程度のコストなら、今やってる試作関連を国内の会社に回すのはなんら躊躇しない。たぶん送料で相殺されるからね。
どこかチャンとモノを考えられる経営者のいる基板屋さんが動いてくれないモンかねぇ…。