[Essay] 香港からの便りに想う

ここしばらくの香港の混乱具合に、自分たちの居場所はどうなのかとふと思ったので書き記す。

今回の香港の一件を見ていても思うんだけど、自分の周囲にある「第三者の監視網」に関しては常に意識しないとアカンと思う。たとえそれが、現段階では飴玉しか出さないモンであってもね。

今回の香港では、駅の切符売り場に行列ができたそうな。要するに現金決済しないとアシがつくので、あとあと大変なコトに巻き込まれるかららしい。モノの売買にまで評価ポイントとかがつく社会の危険さを物語ってるわな。

これ、日本ではどうなってるんだろうね?

交通関係では悪名高いNシステム…これは通過するクルマのナンバーを常に監視してる。表向きは通過車両の現在位置から、その道を通過する時に何分ぐらい掛かってるのかの表示に使っているが、イザとなれば警察が勝手にそのデータを見てクルマの位置をある程度特定できるコトになっていると聞いている。

交通系ではもう一つ…ETCも記録系のシステムだよね。どこからどこまで移動したのか、全部丸わかりやな。みんな、わざわざお金を払ってまで、自分の個人情報を差し出してるってコト、理解できてるのかしら?

防犯カメラという名前の監視カメラ…そう、世の中には「防犯」カメラという名前の監視カメラがてんこ盛り。よく考えて欲しいのだが、あれらが実際に「防犯」になるコトは実はあまりないのではないだろうか。実際には犯罪記録カメラとして使われている事実に着目すべきだと思う。頭のいい人なら、わざわざ防犯カメラの前で犯罪は起こさないよね。そして、犯罪者であるか否かに関わらず、通る人を全て記録している。つまり、これは単なる監視カメラと言うのが正しい。そう言うと警戒されるので、防犯って言葉に置き換えてるだけなのな。

金融系法規の制限を受けていないポイントカード…いわゆるクレジットカードの類は、当然の事ながら守秘義務が課せられるので権力に対しても簡単にはその状況を公開されない…実際にはここも怪しいけど…んだが、私企業がやってるポイントカードの場合、そこがどうなってるのかは全くわからないよね。自社内だけのポイントシステムならまだしも、範囲が広いやつは怖い。

一応、個人情報保護法である程度の枠はあるけど、やたら手広く商売してるアマゾンとか、逆に複数の商売を束ねる形で情報を共有しているCCC(ツタヤ)とか楽天とかアマゾン(そう、ココは両方なのよな)が、自分のどんな取引をどう記録しているのかについて、少しでも考えたコトがあるだろうか。

流行ってるからとか、カッコいいからって理由でキャッシュレス決済(なんとかペイの類な)を安易に導入してるトコもあるけど、みんな個人情報に絡んでいるコトになるんだけど、わかってやってる?割りもどし目当てで参加してる人が多いみたいだけど、全部自分の情報を差し出してるってコトなんやで。

ここで問題なのは、「犯罪って何?」ってコト。当然、基本的に法律に違反したら犯罪ってコトになってるワケだけど、実際には「警察が動いて立件したもん」だけが裁かれてるわな。そして、何に対して動くのかは非常に恣意的だ。嘘だと思うなら、昨今のIT系の家宅捜索関係の記事でも読めばいい。犯罪かどうかを決めるのは、事実上警察の胸先三寸状態にあるってコトやろ、これ。

「自分は悪い事してないから大丈夫」と言うのは、なぜ香港の人たちがああいう状況になっているのかを理解できていないってコトだ。彼らの大半は犯罪者でもなんでもないわな。

無論、実際に記録として犯罪者になるか否かは裁判で判決が下るまでは決定されない。けど、それまでには収監も含め様々な面倒ごとがあるし、何より貴重な時間を無駄に過ごすコトになる。そんな面倒ごとに簡単に巻き込まれる可能性が常にあるってこっちゃで。

従って、日本でもいつあのような状況になるのかはわかったもんぢゃないし、常にそういう時に備えて色々な考察(自分がどう記録されているのかとかね)をせねばならんのだと思う。

当然だけど、SNS等の書き込みも同じだからな…。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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