[How To] ロボット等の組込電子回路関連の参考書(2025/04/02更新)

ロボカップジュニアの会場で問い合わせがあったので(^_^;)

ソフトに関しては良い参考書を知ってて、今も販売されてるのでそれを勧めてるコトが多いんやけど、電子回路に関しては今はもうコレってのがわからない。なので、ヲイラがこれまでにお世話ににした書籍を挙げておこうかなと。あ、ついでにソフトに関しても挙げてしまって、組込電子回路関連ってコトにしちまおう(笑)。

ただ、多くは既にもう廃版だったりするんで、理工科系に強い図書館へ行ってみるコトをお勧めしますよ。ヲイラの母校の図書館もこの辺は多分所蔵してた記憶がありますな。

あと、大半は初心者というよりは少し経験を積んだ後の人向けかな。なので、色々ヤラカしてからの方が価値がある書物が多いとは思います(^_^;)

あ、全て敬称略で済みません。

●雑誌類

出版社タイトル備考
電波新聞社ラジオの製作通称「ラ製」。初心者向け。残念ながら廃刊やが、現代においては「電子工作マガジン」の名で復活
CQ出版社トランジスタ技術通称「トラ技」。基本は実務者向けやが、今はこれのサブムックみたいなのに初心者向けが多い
技術評論社プロセッサ世にも珍しい組込のための雑誌。当然、回路とファームの両方を扱う。残念ながら廃刊
CQ出版社マイコンピュータこれも組込メインの雑誌。回路とファームの両方を扱う。実はヲイラがC言語を最初に学んだのはこの雑誌。残念ながら廃刊
CQ出版社デザインウェーブマガジンこれも組込メインの雑誌。回路とファームの両方を扱う。残念ながら廃刊
CQ出版社インターフェース最近はかなりソフト寄りの内容みたいやけど、昔はもっとハードソフト混在の内容が多かったので、バックナンバーを漁るのがオススメ。

●書籍類

出版社著者タイトル備考
CQ出版社多数実用電子回路ハンドブック1から5まである。さまざまな電子回路のサンプル集。今はオンデマンド版があるらしい
CQ出版社岡村廸夫OPアンプ回路の設計色々なOPAmp回路が学べる
電波新聞社多数実践シンセサイザー基礎的なアナログシンセの製作記事が収録されてる
誠文堂新光社多数n 回路集nの部分は401とか303とか333とか501とか。これも電子回路のサンプル集。真空管時代からある。
CQ出版社谷腰欣司DCモータの制御回路設計モータドライバ関係の基礎を学べる
日刊工業新聞社伊藤健一アースxxxxxxxx部分は色々ある。配線の引き回し方、基板のレイアウトの考え方の参考になる。
CQ出版社神崎康宏作りながら学ぶマイコン設計トレーニング今となっては少々古い内容ではあるが、ヲイラが最初にZ80マイコンを自作した時に参考にした本。元はトラ技の連載だった。
森北出版早原悦朗電子回路要は高専時代の教科書(^_^;)。未だに迷った時は紐解くことがある。
電波新聞社谷腰欣司ブラシレスモーターの実用技術最初にBLDCを扱う羽目になった時に慌てて買った本。原理から書いてあるので助かりましたわ。
CQ出版社清水和男安定化電源回路の設計既にディスクリートで電源を組む必要性はほとんど無いとは思うけど、アナログ回路の参考例として。
オーム社北川一雄マイコン実験と工作マニュアル今となっては少々古い内容ではあるが、マイコンチップの中で何が行われているのかを知るには良い本。続編もある。

●組込ソフト関連

ファーム書くのも電子工作のウチってコトで、ソフトに関する参考書もココにアップしときましょうか。

出版社著者タイトル備考
翔泳社SESSAME WG2組込みソフトウェア開発のための構造化プログラミング初心者ではなく、一度コードを積み上げて頭を抱えた人向け(^_^;)。
講談社木野仁イラストで学ぶロボット工学直接ソフトの話が書かれているワケではないが、ソフトを書くのに必要な理論を解説してある本。

あと、マイコンで制御を行う人はココのサイトを一通り読んでおくコトをオススメします。

熊谷講義ノート

特に、このデジタル制御の基礎は、現時点で多分ほとんど書籍とかには載ってない貴重な情報ではないでしょうか。古典制御(いわゆるPID)の理論解説はゴロゴロしてますけど、あれ基本的にアナログ上での理論だけなので、マイコンでプログラムをつかって実装する時にどうすれば良いのかを解説した書物ってほとんど記憶にないんですよね。

難しい数式が並んでいる部分もありますが、読めそうな部分だけを掻い摘んで読むだけでも価値はあると思います。

●番外?

ちょっと電子回路やソフトからは外れるけど、結構大事なのを追加。

出版社著者タイトル備考
理工学社伊藤茂メカニズムの事典元々は「機械の素」って大正時代の本なんやが、これが年々積み重なったものの改題縮刷版。様々な機構のヒントが掲載されてる。その数ざっと700以上。
講談社瀬戸文美絵でわかるロボットのしくみロボットに使われる様々な要素を解説している。一見ユルい猫のイラストで描かれてるので面食らうかもしれないが、内容は恐ろしく濃い。

思い出したら、また後で追加しとこう。

Zak について

基本的にヲタクです。いや、別に萌えとかいうのではなく、ハマるとトコトン進めようとする癖があるので、自制が必要だという…。
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